『パラサイト 半地下の家族』で、第92回アカデミー賞の作品賞や監督賞など4部門で受賞となったポン・ジュノ監督が、オスカー像を受け取った後にしなくてはいけない「あること」のために謝罪した。(フロントロウ編集部)

『パラサイト』がアカデミー賞4冠

 2020年代に突入して初めての第92回アカデミー賞は、アジア映画の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞や監督賞を含む最多4冠を達成し、新しい時代の幕開けに相応しい風が吹いた。

 そんな偉業を達成した『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督は、オスカー像を眺めているうちに喜びを抑えきれなくなって満面の笑みになったチャーミングなところが目撃され、その姿は映画ファンの間で話題に。

 そんなジュノ監督が、トップ監督にしかできない「謝罪」をして笑いを誘った。

オスカー像を受け取った後は「あること」をする

 じつは、アカデミー賞でオスカー像が贈呈される時には、受賞者に関する情報を秘密にしておくために、まだ受賞者の名前は彫られていない。

 受賞者がオスカー像を受け取った後に会場内にある彫刻スペースに行き、その場で彫刻家に名前を彫ってもらうシステムになっている。

画像: オスカー像を受け取った後は「あること」をする

 そこで、彫刻スペースへ赴いたジュノ監督は名前を彫ってもらうのを待っていたのだけれど、今回監督に贈呈されたオスカー像は、合計4個。

 彫刻家たちが、受賞者の名前を確認して彫って、とバタバタしているところを見た監督は、思わずこんな一言を。

「ご尽力いただきありがとうございます。何個もすみません」

 アカデミー賞4冠の偉業を達成して大喜びのジュノ監督から、ふいに忙しさを気づかう優しいコメントをされた彫刻家たちは、思わず笑顔に。

 その後ジュノ監督は、しっかりと名前の刻まれたオスカー像4体を受け取り、頭を撫でていた。(フロントロウ編集部)

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