Nintendo Switchポケモンゲームの情報が流出
2019年11月15日に発売されたNintendo Switchのゲーム『ポケットモンスター ソード・シールド』は、その発売前に、ゲームのキャラクターに関する画像や情報がインターネット上に流出するという事件に見舞われていた。
そしてこの度、任天堂と株式会社ポケモンが犯人を特定。米Video Games Chronicleに宛てた公開書面で契約打ち切りを発表した。
「これらのポケモン(の情報)は、ポルトガルのウェブサイトFNintendoの1人のレビュアーによってリークされました。彼はゲームをレビューするために、ゲーム初期のコピーを受け取っていました。彼とFNintendoは極秘資料を適切に取り扱わず、任天堂と各メディアの間で交わされた秘密保持契約に明らかに違反する結果となりました。よって、任天堂はFNintendoとは今後の取引はしないこととします」
企業が、特定のウェブサイトを名指ししたうえ契約解除を発表することは、かなり珍しいこと。任天堂側が、この先にリリースされる商品に関してリーク情報が出た場合、厳しい姿勢を取ることを警告したと見られる。
犯人はレビュアーの1人
発売前の『ポケットモンスター ソード・シールド』に関する情報をリークしたのは、ポルトガルのゲーム系ファンサイトFNintendoと契約する1人のレビュアーだという。
任天堂はFNintendoと11年前から関わりがあり、去年2019年に発売となった『ポケットモンスター ソード・シールド』のレビューや確認も依頼していたよう。
FNintendoもまた、任天堂側に損害を与えたことを謝罪。該当の男性とは契約を解除したと発表している。
「我々はレビューのために、任天堂よりゲームのコピーを提供されていました。これには明確な制限がもうけられ、我々もこのガイドラインに同意しました。その後このコピーは我々が抱えるレビュアーの一人であり、情報をリークした人物に送られました」「私たちの背任行為によって、秘密保持契約を打ち切るという任天堂の決断に敬意を払い、また、今後は任天堂からのプロダクトの提供は行なわれず、任天堂のイベントへの招待もなくなることを受け入れます。任天堂ならびに株式会社ポケモン、そして読者の方々を失望させてしまったことを、謝罪致します」
当初、任天堂は損害賠償を請求すると見られていたが、今のところ、法的対処は取られていないと見られる。(フロントロウ編集部)