※上の写真はイメージです。
新しい3人家族を機内でお祝い
生後間もない娘と共に、コロラド州からカリフォルニア州の自宅に帰るために米サウスウエスト航空に搭乗したダスティンとカレン・ムーア夫妻。
ジェニーとボビーという乗員に今回の移動の理由を聞かれ、女児が娘として迎え入れたばかりの養子であること、これから家族として新生活をはじめるために3人で自宅に帰るところであることを明かすと、乗員たちからはすぐに祝福の言葉が寄せられたという。
しかし本当のお祝いはこの後に待っていた。

少しすると先ほど話しかけてきた乗員が機内のインカムの前に立ち、こう機内アナウンスをはじめた。
「本日はスペシャルな女の子のゲストが搭乗しております。ご両親のカレンとダスティンに養子として引き取られたばかりで、自宅に帰るところだそうです」
そう乗員がアナウンスすると、機内からは一斉に拍手喝采が。すると乗員はつづけて、機内でペンとナプキンを配るから、アドバイスや応援の言葉がある人は新しい両親にメッセージを贈ってあげてくださいとお願い。
突然のサプライズお祝いに驚いて言葉がなかったという夫婦。60枚ほど集まったナプキンには、このような言葉が書かれていたという。
「お互いの足を揉んであげましょう。そして赤ちゃんの足も揉んであげましょう」
「デートナイトを設けるのを忘れないでね」
「いつも彼女に愛してると言ってあげてください」
「毎分を楽しんでください。あっと言う間に過ぎ去ってしまうから」
「ワインをたくさん楽しんで!」
このお祝いを受けたダスティンは、その時の心境をツイッターでこう明かした。
「ジェニーと話したとき、自分自身がハネムーン中に受けた優しさをペイフォワード(※)するのに最適な瞬間だと思ったからと言われました。飛行機を降りようとしているときでさえ、みんなが幸運を願うために声をかけてくれて、美しい娘を褒めてくれました。僕らの胸は幸せでいっぱいでした
ただ実は、それだけではないんです。
あの場にいたパーフェクトな他人や乗員は知らなかったのです。この真新しい2人の親は特別な気持ちにあったことを。子供を持つために9年間も頑張った末にようやく第一子に恵まれたことを。恐怖を感じながらも、新しい責任を果たす決心ができている親であることを。
2人の思慮深いフライトアテンダントがきっかけであのフライトでおきた愛のおすそわけ…あれがどれだけ僕らに意味のあったことかを言葉で言い表す能力は僕にはありません」
※ペイフォワード=善意を受けたときに本人に恩返しをする代わりにまた別の誰かに善意をおくること。ペイ・イット・フォワード、恩送りとも言う。
そしてダスティンは最後に、飛行機の機内でもらったメッセージ入りのナプキンの写真を公開。それらは大事そうにフォトアルバムに収められており、これが夫婦と娘にとって一生に宝になることを明示させた。
This website is used oft as a means to share what’s wrong.
— Dustin Moore, MS, RD (@theamericanrd) February 9, 2020
I hope you’ll take time to share what is good. In a world of turmoil, don’t forget to showcase the Bobby’s and Jenny’s, the kind strangers out there.
And if they don’t cross your path, be one. Seek good, or create it. pic.twitter.com/XMxkJXkh18
ちなみにサウスウエスト航空はダスティンの投稿に気づき、公式ツイッターアカウントにて、「なんという美しいストーリーなのでしょう。あなた方の旅をスペシャルなものにした彼らが公式に認められるように、クルー・メンバーのリーダーにこの一件を伝えます」とした。(フロントロウ編集部)