名ジャケ写を再現
3月いっぱいでイギリス王室の高位王族の座を退くヘンリー王子は、転換期を迎える前に参加する“ロイヤル”としてはの最後となる一連の公務のために、新天地であるカナダ・バンクーバー島に妻のメーガン妃と長男アーチーを残し、先に単身イギリスへと戻っている。
そんなヘンリー王子が、自身が主催する負傷兵による国際スポーツ大会「インヴィクタス・ゲーム」のチャリティプロジェクトの一環として、ロンドン市内にあるアビイ・ロードに姿を現した。
アビイ・ロードといえば、ロックバンド、ビートルズのファンにとっては、一度は訪れてみたい聖地。
ビートルズ解散前最後のアルバムとなった『アビイ・ロード(Abbey・Road)』のジャケットを飾った、メンバーたちがアビイ・ロードにかかる横断歩道を渡る写真は、音楽史上最も有名なビジュアルの1つとして親しまれ、今でも観光に訪れる人が後を絶たない。
ヘンリー王子は、ビートルズがアルバム『アビイ・ロード』の収録を行なったアビイ・ロード・スタジオにて、インヴィクタスゲームのコーラス隊とロックバンド、ボン・ジョヴィのボーカル、ジョン・ボン・ジョヴィとともに、インヴィクタスゲームの2020年大会のテーマソングとなるボン・ジョヴィの楽曲「Unbroken(アンブロークン)」の新バージョンをレコーディング。
収録の合間にスタジオの外に出てきたヘンリー王子は、かの有名な横断歩道で、ジョンとコーラス隊のメンバー2人と一緒に、ビートルズの『アビイ・ロード』のジャケ写を再現してみせた。
地元メディアのカメラや観光客が見守るなか行なわれた撮影では、小雨が降りしきるなか、バッチリとポーズ。
ニックネームの“ハリー”にちなんでか、オリジナル版ではジョージ・ハリスン(※)が担当した一番後ろのポジションを任されたヘンリー王子は、時折、コミカルな動きを見せたりしながら、リラックスした様子で撮影を楽しんでいた。
※「ジョージ・ハリソン(George Harrison)」の名前には「ハリー(Harry)」に近いスペルが含まれているため
ヘンリー王子の歌声を共演者が絶賛
ジョンが制作した「Unbroken」は、戦地でのトラウマに悩まされている退役軍人たちの心の葛藤にスポットライトを当てた楽曲。ジョンは、自身の両親がアメリカ海軍で働いていたことから、以前から、退役軍人を支えるチャリティ活動に熱心に取り組んでいる。
そんな縁もあり、今回、同じ志を持つヘンリー王子と「Unbroken」のレコーディングに臨んだジョンは、2013年にヘンリー王子の兄のウィリアム王子とともにチャリティイベントのステージで自身のヒット曲「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」を一緒に歌った経験を引き合いに出し、「ウィリアム王子もヘンリー王子もなかなかいい声をしています」と王子たちの歌声を絶賛した。
2013年にケンジントン宮殿で行なわれたイベントでウィリアム王子とシンガーのテイラー・スウィフトとともに「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」を披露するジョン。
ヘンリー王子が歌声を披露した「Unbroken」の音源は追って公開される。
ヘンリー王子のインスタグラムアカウントで公開されたレコーディングの裏側を収めた映像。
(フロントロウ編集部)