10年以上前の愛用アイテムを再発掘
夫ウィリアム王子とともにお隣の国アイルランドを訪問したイギリス王室のキャサリン妃が、“13年前から愛用しているコート”と“15年前から愛用しているブーツ”を着用して公務に登場。物を大切にし、サステナブルなファッションを体現する様子が素晴らしいと海外で称賛されている。
アイルランド訪問2日目、若者のメンタルヘルスを支援するチャリティ団体「ジグソー(Jigsaw)」を訪れ、同団体が行っている10代前半から20代後半までを対象としたカウンセリングなどについて職員たちから話を聞いたウィリアム王子とキャサリン妃。
この日、キャサリン妃が着ていたスタンドカラーの白いコートは、イギリス発のブランド、Reiss(リース)のもので、ウィリアム王子と結婚する前の2007年頃から愛用している逸品だった。
キャサリン妃は、2008年、当時まだ交際中だったウィリアム王子のイギリス空軍でのパイロット訓練修了式にロイヤルファミリーとともに参加した際に、このコートを着用。
さらに、同じ年の1月、キャサリン妃の26歳のバースデーに妹のピッパ・ミドルトンとナイトクラブに出かけた際にも、このコートを着用していた。
「ジグソー」の訪問後には、アイルランドの首都ダブリンから30キロ離れたミーズ州にある牧場に足を運んだキャサリン妃とウィリアム王子。
牧草や泥の上を歩くこともある農場での公務に備えて、アウトドア仕様の装いにチェンジしたキャサリン妃が、ヒール付きのアンクルブーツから履き替えたのは、15年以上前から愛用している、Penelope Chilvers(ペネロペ・シルヴァース)のレザー素材のロングブーツだった。
タッセルがアクセントになったこのブーツは、キャサリン妃の大のお気に入りとして知られ、これまでにも幾度となく、アクティブな公務のお供として着用されている。
不動のサステナブル・ファッション・アイコン
セレブやロイヤルファミリーといった著名人は、つねに最新のアイテムを取り入れ、同じアイテムを着る姿は二度と見られないというケースが多いが、ご存知の通り、キャサリン妃はまったくの例外。
どんなに人々の記憶に残る公務やイベントで着用した洋服だとしても、気に入れば、期間を置いて、またクローゼットから選び出し、出番を与えている。
3人の子供の出産を経験しながら、10年以上も体形が変わらないという徹底した健康管理も素晴らしいが、何より見習いたいのは、ずっと長く使える良品を見つける審美眼と、それを大切に使い続けるという物持ちの良さ。
ファッション界でも、環境・社会・経済の3つの観点から世の中を“持続可能にしていく”という意味の「サステナビリティ」という言葉が、近年、最も重要なキーワードの1つとして関心を集めるなか、それを体現しているキャサリン妃は、今後もファッションアイコンとして注目すべき存在。(フロントロウ編集部)