パリコレでディオールが最新コレクションを発表
フランス・パリにあるチュイルリー庭園にて発表されたディオールの2020-2021年秋冬プレタポルテコレクション。
会場の頭上には、「WHEN WOMEN STRIKE THE WORLD STOPS.(女性がストライキすれば世界は止まる)」、「Patriarchy = Oppression(家父長制=抑圧)」、「Women's love is unpaid labour(=女性の愛は無給労働)」といったイタリアの批評家でフェミニストのカルラ・ロンツィのマニフェストが掲げられており、床は新聞Le Mondeのページで埋め尽くされ、デザイナー就任当時からフェミニストとして女性をサポートし続けてきたデザイナーを務めるマリア・グラツィア・キウリのぶれない心意気が反映されていた。
マリアは、1960年~1970年代のイタリアのフェミニストアートにおける象徴的な人物に着想を得てデザイン。かつてクリスチャン・ディオールが愛したというチェック柄は、スカート、ジャケット、パンツなど様々なところで用いられ、パターンもそれぞれ違い、同じチェックはチェックでも全く違った印象に。
さらにフリンジやバンダナ、ポンチョなど1970年代風のボヘミアンスタイルも登場し、自由な女性を演出。ワンピースにコンバットブーツを合わせるという力強さと女性らしさが共存したスタイリングも登場した。
そんなディオールの2020-2021年秋冬プレタポルテコレクションから、ネクストトレンドとして注目したいアクセサリーを紹介。
進化系ブレスレット
今回のコレクションで1番注目したいアイテムは、指輪とブレスレットが融合した進化系ブレスレット。ブレスレットはブレスレットでも中指にひっかけ、手の甲を彩るアイテム。
この進化系ブレスレットは、1種類ではなく数種類のデザインがお披露目されており、ランウェイに登場したアクセサリーの中でも際立つ存在感を見せていた。店頭に並べば、注目度No.1のネクストトレンド間違いなしのアイテム。
ビッグサングラス
ここ数年小さいフレームのサングラスがトレンド入りしていたけれど、昨年からビッグフレームのサングラスブームがカムバック。
ディオールの最新コレクションでもトレンドを取り入れたビッグサングラスが取り入れられており、主張するフレームがデザインされたべっ甲のものや、余分なものはなにもつけないシンプルな細いフチがデザインされたものまで登場。
バンダナ
90年代を象徴とするようなバンダナがランウェイに。Diorという文字がデザインされたものをはじめ、水玉模様のものなどキャッチーな雰囲気なバンダナが続々と登場し、コレクションではほとんどのモデルがスタイリングの一部として取り入れた。
90年代のブームが再来している今、ビッグフレームやバンダナといったアイテムがしっかりとディオールの最新コレクションで存在感を放ち、再ブレイクを予感させた。進化系ブレスレットを含め、今後のアクセサリートレンドの行方に要注目。(フロンントロウ編集部)