前日譚がシリーズ作品として制作へ
2017年に公開された映画『美女と野獣』。フランスの民話『美女と野獣』をもとに1991年に制作されたディズニーの同名長編アニメーション映画を実写化した同作は、映画『ハリー・ポッター』シリーズで知られるエマ・ワトソンが主人公のベルを演じ、可憐で美しい歌声を披露したことでも話題に。
世界的大ヒットを記録した同作は、興行収入12億6350万ドル(約1429億円)を稼ぎ出し、同年に公開された『ワイルド・スピード ICE BREAK』 や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』といった根強いファンを持つヒットシリーズ作をおさえて2017年の映画興収ランキングで堂々のトップに輝いた。
ファンからの続編の制作を望む声が絶えないなか、ディズニーが、同作の前日譚となるシリーズの制作を進めていると米Hollywood Reporterが報じている。
物語の舞台&主役は?
同メディアによると、ディズニーのストリーミングサービス「Disney+(ディズニー・プラス)」で配信される計6話からなるこのシリーズの舞台は、映画『美女と野獣』の物語の“ずっと前”。
具体的にどれくらい前なのかというのは明かされていないが、同作は、アニメ版と実写版に悪役として登場したガストンとその子分のル・フウを主軸とした物語が展開されるといい、すでに実写版でガストンを演じたルーク・エヴァンスとル・フウを演じたジョシュ・ギャッドの続投が決まっているとのこと。
タイトル未定の同作は、ミュージカル作品となると言われており、アニメ版と実写版の両方で音楽を担当したディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンに再び楽曲制作を依頼するべく調整中だという。
エマ・ワトソンやほかのキャストたちの出演は?
Hollywood Reporterによると、現時点で出演が決まっているのはルークとジョシュだけで、エマや野獣役のダン・スティーヴンス、燭台のルミエールを演じたユアン・マクレガー、時計のコグスワースを演じたイアン・マッケラン、ポット夫人を演じたエマ・トンプソン、ティーカップのチップを演じたネイサン・マックといった実写版の出演者たちのカムバックの有無については発表されていないそう。
しかし、これらのキャラクターが何らかの形でゲスト出演する可能性はゼロではないと見られている。
実写版『美女と野獣』に関しては、続編、前日譚、もしくはスピンオフの制作について、さまざまな可能性がウワサされており、ベル役のエマが、もしも続編が制作されるなら、「ベルは教師になっているんじゃないかな?」と独自のアイディアについてコメントしたこともある。
さらに、実写版の制作がスタートした当初には、ガストンを主役とした続編のストーリーラインも存在していたが、ディズニー・プラスで放送されるシリーズは、続編ではなく前日譚となると伝えられているため、それとはまた別の物語となりそう。
ディズニー・プラスは日本では展開されていないが、同サービスで公開されたオリジナル作品の中には、『マンダロリアン』のように日本独自のサービスであるディズニーデラックス(Disney DELUXE)で配信されているものもあり、日本でも観られるようになる可能性もある。(フロントロウ編集部)