ネットでトイレットペーパーを買ったら…
オーストラリアで夫と3人の娘と暮らしているヘイディーは、トイレットペーパーを買い足す時には、48ロール分を買うことにしているという。ある時、いつもとは違う製品にしようと考えた彼女は、新しいオンラインショップでトイレットペーパーを購入。個数を入れる空欄には、48と打ち込んだ。
オーダーは滞りなくすみ、その数日後にトイレットペーパーが家に届けられた。しかし、そこには配達担当者も驚くほどの数のトイレットペーパーが。その数、なんと2,304個! 合計金額は、約36万円にもなっていたそう。
じつは、ヘイディーは48個のトイレットペーパーを頼んだつもりだったのだけれど、オーダーで聞かれていたのは、箱の数。結果的に、48個入りのトイレットペーパーを48箱頼んだことになっていたという。一家で2,300個のトイレットペーパーを使い切るには、12年以上がかかると考えているそう。
コロナウイルスでペーパーがない
一家がこのハプニングに見舞われたのが、2月上旬。その後、このトイレットペーパーを販売していた企業は、返品・返金を受けつけると一家に連絡を取ったそうだけれど、一家は感謝しながらも別の解決策をすでに見つけていたという。それは、娘のスクール・トリップのための資金を集めるクラウドファンディングで、トイレットペーパーを商品として使うこと。
しかもその後、コロナウイルスによってトイレットペーパーが手に入らなくなるというデマによって、オーストラリアでも各地のスーパーからトイレットペーパーが消えた。ヘイディーの夫クリスは、「私は教会の牧師なので、友人には『先を見越して、トイレットペーパーが品切れになることを知っていたなんて、まるで予言みたいだね』と言われました」と、米ABCに話した。
Now this is just crazy! Damn Aussies!! CALM DOWN!
— (@Karma_of_Belle) March 3, 2020
We live on the coast, small town, what the hell you all doing with all them rolls. #toiletpapergate #toiletpapercrisis pic.twitter.com/rViZZW3lm5
オーストラリアでトイレットペーパーが品切れとなった店舗。
一家は、企業が返金してくれた48箱の配送料にかかっていた約4万5,000円も、スクール・トリップのための資金にするそう。
ちなみに日本でも、トイレットペーパーは中国製であり、コロナウイルスの影響で生産が止まり手に入らなくなるというデマによって、各地でトイレットペーパーの買い占めが頻発しているけれど、日本国内で販売されているトイレットペーパーの多くは日本製。工場では通常どおり生産されているため、各製造会社がデマに流されないよう呼び掛けている。(フロントロウ編集部)