新型コロナウイルスに感染したことが判明したNBA選手が陽性判定を受ける2日前に報道陣の前で行なった「奇行」が波紋を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

「陽性」判明2日前の奇行

 NBA(アメリカプロバスケットボール協会)は世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスの感染拡大防止の目的で3月12日以降に予定されていたレギュラーシーズンの全試合を中断することを発表した。

 この決断は、ユタ州ソルトレイクシティを拠点とするチーム、「ジャズ(Jazz)」に所属するルディ・ゴベール選手が新型コロナウイルスの判定検査の結果、陽性反応が出たことを受けて下されたものだが、このゴベール選手が陽性判定を受ける2日前に行なった「奇行」に注目が集まり、世間から大ひんしゅくを買っている。

 3月9日の試合終了後、インタビュールームで行なわれた記者会見に登場したゴベール選手は、記者たちとの質疑応答を終えると、自身の目の前に設置されていたメディア各社のマイクにベタベタと触り、小走りで退場。

 その様子を収めた動画がSNS上で拡散されている。

 このゴベール選手の行動は、NBAが選手たちの新型コロナウイルスへの感染を危惧して、普段ならばロッカールームで行なう会見の場をインタビュールームに移すといった予防策をとったことに対して、“過剰に反応しすぎ”だと皮肉ったジョークであり、自分は感染などしていないということを表すため、意図的にマイクに触れてから会見場を去ったものとみられている。

 ジャズの公式ツイッターを通じて「体調不良」と発表されていたものの、容態は深刻ではなく、11日に行なわれるはずだったオクラホマシティ・サンダー戦では、試合直前まで出場する可能性があったというゴベール選手。

 しかし、試合直前に検査結果で陽性反応が出たことが明らかになったことを受け、チームドクターの判断により、両チームの選手たちは控室に戻され、その後、試合中止が発表。さらに、その数分後には、NBAがシーズンの中断を発表した。

画像: ヨーロッパでもスタープレーヤーとして知られるゴベール選手は2019年に開催されたFIBAバスケットボール・ワールドカップでは母国フランスの代表チームの一員として活躍した。

ヨーロッパでもスタープレーヤーとして知られるゴベール選手は2019年に開催されたFIBAバスケットボール・ワールドカップでは母国フランスの代表チームの一員として活躍した。


チームメイトが感染

 ゴベール選手の陽性判定のニュースの翌日には、さらに彼のチームメイトであるドノバン・ミッチェル選手も新型コロナウイルスに感染したことが、米ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者よりツイッターを通じて伝えられた。

画像: ドノバン・ミッチェル選手。

ドノバン・ミッチェル選手。

 ウォジナロウスキー記者がジャズの選手たちから話を聞いたところ、ゴベール選手は自身の感染を自覚する前、選手用ロッカールームで、とくに感染拡大を警戒するような素振りは見せておらず、ほかの選手の持ち物に触るといった不注意な振る舞いをしていたという。


軽率な行いを謝罪

 自身の「奇行」やチームメイトたちとの軽率な接し方について批判が集まるなか、ゴベール選手がインスタグラムに謝罪文を投稿。

 自身を心配してくれているファンに感謝の言葉を述べたゴベール選手は、新型コロナウイルスの陽性判定を受けて以来さまざまな感情を経験したとし、「とくに恐怖と不安とそして恥ずかしさを感じました」とコメント。まさか自分が感染しているとはつゆにも思っていなかったとはいえ、自分の軽率な行動により、「自分が危険に晒してしまったかもしれない人々に正式に謝罪します」と反省の言葉を口にした。

 さらに、「自分の経験を通じて、人々がこのウイルスに関して学び感染拡大の手助けになれるならどんなことでもするつもりです」とコメントしたゴベール選手は、安全と健康を守るために細心の注意を払うようフォロワーたちに呼びかけた。

 ゴベール選手の新型コロナウイルス陽性の第一報を伝えた米The Atlanticは、フランス出身の同選手が、最近、母国からの訪問者と接触し、その際に感染した可能性があるとの関係者の証言を伝えているが、正確な感染経路については現時点では分かっていないと強調している。

 NBAは、ゴベール選手が所属するジャズの選手たちはもちろん、過去10日間に同チームと対戦した、クリーブランド・キャバリアーズ、ニューヨーク・ニックス、ボストン・セルティックス、デトロイト・ピストンズ、トロント・ラプターズの選手たちに自主隔離を命じたとESPNが伝えている。(フロントロウ編集部)

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