アンバーの主張を「虚偽」と批判
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『ファンタスティック・ビースト』シリーズなどの出演作で知られる俳優のジョニー・デップが、元妻のアンバー・ハードからDV被害で訴えられ、その後、逆にジョニーが名誉毀損でアンバーを訴えるという新たな騒動へと発展した件で、ジョニーの元パートナーであるヴァネッサ・パラディが、彼を擁護する内容の陳述書を裁判所に提出したことが明らかになった。
以下、ヴァネッサのコメント。
「私はジョニー・デップのことを25年以上前から知っています。そのうちの14年間、私たちはパートナー関係にあり、2人の子供を一緒に育てました。私が知るジョニーは思いやりがあって、気配りができて、寛大で、非暴力的な父親でした。
映画の撮影で彼と関わりのあった俳優や監督、スタッフ全員が彼に好感を持っていました。それは彼がみんなのことを尊敬し、謙虚な態度で接していたからです。そして何より彼が最高の役者の1人であるからです
この4年間、アンバー・ハード氏がジョニーに対して主張している内容を十分承知していますが、私が知る本当のジョニーの姿とはまったく結びつきません。彼との十何年に及ぶ付き合いから言えるのは、彼は私に対して暴力を振るったり、虐待をはたらいたりしたことは、ただの一度もないということです。
理不尽な供述や声明に苦しむ彼の姿を見てきました。残念ながら、多くの人がこれらの虚偽の供述を信じたことによって、彼のキャリアはダメージを受けました。
ジョニー・デップは私の2人の子供の父親であり、とても繊細で、愛し愛される人です。(ジョニーがDVをはたらいたという)疑惑の数々は悪意がある理不尽なものだと、私は心の底から信じています。ジョニーと知り合ってから今日まで、彼から身体的な虐待を受けたことはありませんし、(ジョニーが暴力的だという主張は)私が14年間にわたって素晴らしい時間を過ごした彼には当てはまりません」
ジョニーとヴァネッサは、1999年から2012年まで約14年間にわたっていわゆる事実婚の関係にあった。2人のあいだには、モデルや俳優として活躍する長女リリー・ローズ・デップと、長男ジョン・“ジャック”・クリストファー・デップという2人の子供がおり、ヴァネッサとリリーは、アンバーがジョニーのDVを告発した直後から一貫して擁護する姿勢を見せている。
ウィノナやペネロペもジョニーを擁護
ちなみに、この裁判でジョニーの元婚約者で俳優のウィノナ・ライダーも、ジョニーを擁護する内容の陳述書を提出しており、ウィノナはこの陳述書のなかで「彼が私に対して暴力的な態度を取ったり、暴力を振るったりしたことはただの一度もありません。彼が私を虐待するようなことは絶対に、絶対にありませんでした。彼が周りの人たちに暴力的もしくは虐待的な態度を取るところも見たことがありません。私が知っている彼はとにかく良い人間だということです」と主張。
さらに、ヴァネッサと同じく、ジョニーのことをよく知る身からするとアンバーの言い分は信じがたいとして、「誰かのことを嘘つき呼ばわりするのは本望ではありません。けれど、私の経験上、彼が暴力を振るったという恐ろしい主張が事実だと信じるのは不可能に近いのです」とも語っている。
また、ジョニーとこれまでに映画『ブロウ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』、『オリエント急行殺人事件』で3度の共演経験がある俳優のペネロペ・クルスも、「彼が暴力的な行動を取ったところは一度も見たことがない」と証言している。(フロントロウ編集部)