バルコニーDJが市民を盛り上げる
イタリアは、ヨーロッパで最も新型コロナウイルスの感染者が多く、死者も2,000人を超える深刻な状況。そのためイタリアでは、原則外出が禁止されており、多くの市民は自宅待機となっている。
イタリアでは、市民達がお互いを励ますように、バルコニーで歌を歌ったり拍手をしたり、暇つぶしをするために、窓越しにテニスボールで遊んだりしながら、どうにか考え抜いてどうしようもない日々に楽しさを見いだしながら過ごしている。しかし、終わりの見えない新型コロナウイルスの脅威に嫌気がさしているのも事実。そんなときに、救世主となったのは、バルコニーに登場したDJ。バルコニーにクラブのようなDJセットを組み、気持ちが沈んでいたイタリアの市民達を盛り上げるように、90年代のEDMを中心にプレイ。そのときの映像がこちら。
Since noone in Italy can really leave their house...
— Italian Football TV (@IFTVofficial) March 14, 2020
This DJ in Palermo is doing his work on his balcony
️ FB/Salvatrice Lo Giudice pic.twitter.com/h7xOkUfz6W
DJがマイクを使い市民をあおると、バルコニーに出てきた市民たちは声をあげノリノリに。場所はバルコニーのはずなのに、その瞬間だけバルコニーがクラブと化していた。
セレブたちもオンライン上で無料ライブ
イタリアをはじめ、フランスやスペインなど世界各国で外出禁止令や自粛要請が出ている今、一般人だけではなくセレブたちもひと工夫してファンたちと一緒に楽しんでいる。その方法とは、SNSを通して行なう無料ライブ。アーティストたちもコンサートが中止・延期されており、自宅にいる人たちが多い。しかし、エンターテイメントの力で元気を与えたいと考えたアーティストたちがオンライン上で即興ライブを実施。
ジョン・レジェンド、コールドプレイのクリス・マーティン、ヤングブラッド、U2のボノなどの大物アーティストたちがInstagramやYouTubeを駆使してオンライン上で無料コンサートを行なったり、新曲を発表したりしており、ファンたちは普段ステージでパフォーマンスを行なっているアーティストたちのかなりレアな姿を見ることになった。
学校が休校になったり、コンサートも延期や中止になったり、映画も簡単に映画館を訪れることが出来ず、娯楽が少ない状況の今、こうして多くの人たちが知恵を出し合ってそれぞれの方法で楽しみ方を生み出している。(フロントロウ編集部)