ブランドの顔に就任してから2週間で逮捕
殺人の共謀を含む複数の罪で服役しているラッパーのテカシ・シックスナイン(Tekashi 6ix9ine)に対し、人気ファストファッションブランドのファッションノバ(Fashion Nova)が約2億5,000万円の損害賠償を求めて訴えを起こしていることがわかった。
ファッションノバによると、2018年11月、所持していた銃による発砲や恐喝、さらにギャング関連の麻薬取引や武装強盗に関与していた容疑で逮捕されたテカシとは、彼が逮捕される約2週間前に同ブランドのアンバサダーとしての契約を結んだばかりだった。しかも、同ブランドは手付け金として、先に約2,500万円をテカシに支払っていたという。
当然、逮捕されてから今日にいたるまでずっと身柄を拘束されていたテカシは、ブランドの顔としての役目を果たすどころか、むしろ泥を塗るかたちに。ファッションノバは、アンバサダー契約を結ぶにあたって、テカシ側から刑事事件に関与していることはおろか、捜査対象になっていることも聞かされていなったため、今回裁判に踏み切ることにしたそう。
ちなみに、当初無罪を主張していたテカシは、その後、すべての容疑を認め、自身が所属するギャングに関与する複数の人物の情報を提供し、警察の捜査に協力する道を選択。そして2019年12月に懲役2年の判決が下された。逮捕されてから裁判が終わるまでの約13ヵ月間、ずっと拘置所で身柄を拘束されていたので、懲役刑の年数からその分を引くと、早ければ2020年の暮れにも出所できるという。(フロントロウ編集部)