ダニエル・ヒューマン、新型コロナ陽性か分からない
ドラマ『ウォーキング・デッド』のシーズン6で初登場した王国の戦士ダニエルを演じたダニエル・ニューマンが、新型コロナウイルスの検査を受けていたことを明かした。オーストラリアで開催されていたLGBTQ+の大規模な祭典ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラに参加したというダニエルは、その際に新型コロナウイルスの感染症状とマッチする症状が出てきたそう。その後アメリカに帰国したダニエルに、オーストラリアで一緒に過ごしていたグループの1人が、新型コロナウイルスの陽性と判断されたという連絡が入った。

そこで、自身も陽性が疑われる症状が出ていたダニエルは、救急病院に電話したけれど、どこにも検査キットがない。片っ端から色々な病院に電話をして、やっと1つの病院が、ダニエルの症状は新型コロナウイルスのものとマッチしているため、受診を受け入れてくれたそう。そこで陽性かどうかを判断するためのテストをすべてしたダニエルだったけれど、なんと症状が軽いという理由で、政府からテストの結果を出す検査をストップされてしまった。
「中国で問題になってから約3ヵ月も過ぎているのに何故、私たちの国は検査やマスク、手の消毒液やトイレットペーパーを準備できていないんだ!」
検査にかかった費用は…
しかも、この結果の出ない検査にかかった費用は、約100万円(9,116ドル)。ダニエルが受けた病院の形態や、検査の種類がどのようなものだったのかは明らかになっていないけれど、結果が出されずに、100万円という費用がかかったなんて、顔が青ざめずにはいられない。

ドライブスルー形式でのコロナウイルス検査。(2020年3月24日にアメリカのカリフォルニア州で撮影)
アメリカでは医療保険に加入していない人も多いうえ、保険に入っていても元々の保険料が非常に高額であり、自己負担が高くなることが常々問題となってきた。そのため、新型コロナウイルスの疑いがあっても、金銭面の問題や不安から検査を受けられない人が多い。また最近では、検査キットや医療品の欠如も問題となっている。
とはいえ、過去には新型インフルエンザやサーズがパンデミックになったことも。その過去がありながら政府が対策を講じてこなかったことに、ダニエルは文句を言わずにはいられなかったよう。すくなくとも手を洗い、人と会う時は距離をあけ、家に自主隔離するようメッセージを送った。
アメリカでは、3月18日に、トランプ大統領が新型コロナウイルス対策の法案に署名。その中には、新型コロナウイルスの検査を無料にすることや、有給の病欠を可能にするものなどが盛り込まれた。(フロントロウ編集部)