ブラックミュージック界の重鎮であるシンガーのライオネル・リッチーが、楽曲「ウィー・アー・ザ・ワールド」の新しいバージョンを作ろうとしていることを明かした。(フロントロウ編集部)

多くのアーティストが勢揃いした楽曲は再びリリースされるのか?

 楽曲「ウィー・アー・ザ・ワールド」といえば、1985年に故マイケル・ジャクソンをはじめ、スティーヴィー・ワンダー、シンディ・ローパー、ダイアナ・ロス、クインシー・ジョーンズ、ケニー・ロジャース、レイ・チャールズ、ティナ・ターナー、ボブ・ディラン、ビリー・ジョエルなど、人種、年齢、ジャンル、性別を超えた30名以上の豪華アーティストらがアフリカの飢餓と貧困の解決を目的に集まり、USAフォー・アフリカという名でリリースしたキャンペーンソング。スーパースターたちが集まり、夢のコラボというのにふさわしい「ウィー・アー・ザ・ワールド」は、約70億円(6,300万ドル)を売り上げその全額をアフリカに寄付した。

 スーパースターたちが集結した「ウィー・アー・ザ・ワールド」が発売されて2020年で35年。USAフォー・アフリカが、再び動きだそうとしていることをブラックミュージック界の重鎮であるライオネル・リッチーが米Peopleに明かした。

 ライオネルは「ウィー・アー・ザ・ワールド」の歌詞の一部で、マイケルと一緒に考えた「私たちは選択する 私たちは私たちの命を救う」という歌詞に触れ、マイケルと一緒に作った時のことを振り返り、「僕たちは『自分自身の命を守っている』とも『私たちは私たちの命を守っている』とも言うことが出来る。『ウィー・アー・ザ・ワールド』は、僕たちが伝えたかった声明。自分たちの命を守るのに私たちは何をする?」、歌詞をI(自分)ではなくWe(私たち)としたことの重要性を明かした。

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 そしてライオネルは、新型コロナウイルスのため混乱している世界のため、USAフォー・アフリカのように音楽を通して作れる団結について考えているようで「2週間前までは(35周年をお祝いするにあたり)記念日を売り込む時ではないので、あまり大きなことをしたくないと思っていたが、メッセージは明確だ」と、「ウィー・アー・ザ・ワールド」の新バージョンを作ろうとしていることを示唆。

 また、ライオネルは新型コロナウイルスがパンデミック化してから違う曲を書こうとしていたが、「いつも違うメッセージを書こうとしているが、同じ言葉を書いている」ということも明かし、「ウィー・アー・ザ・ワールド」がいかに偉大かといことを明かした。

 「ウィー・アー・ザ・ワールド」の25周年の際は、ハイチ大地震の救済チャリティとして同曲をジャスティン・ビーバーやマイリー・サイラス、ジェニファー・ハドソン、ピンク、セリーヌ・ディオン、カニエ・ウェストなどの人気アーティストを加えて楽曲を再録した。そのため、人気アーティストたちを集めた「ウィー・アー・ザ・ワールド」の2020年バージョンをリリースする可能性は大いにある。

 アメリカは大規模な自主隔離中ではあるものの、アーティストたちは自宅からSNSの生配信を通してパフォーマンスを披露するなど、最新のテクノロジーを駆使して音楽を発信し続けている。そのため、例え自主隔離中であっても、2020年版の再録が実現する場合は十分あり得る。(フロントロウ編集部)

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