アリアナ&テイラーは個々に現金支給
世界的シンガーのアリアナ・グランデとテイラー・スウィフトが、新型コロナウイルス感染症の影響で休業もしくは失業して生活に困窮する人たちに、それぞれ個人的に寄付を行なって支援していることがわかった。
米Page Sixによると、アリアナは個人間での送金が簡単にできるアプリ「Venmo(ベンモ)」を通じて、すでに20人以上のファンに“現金給付”をしているそう。額は大体500ドルから1,000ドルで、実際にアリアナから現金を受け取ったというファンはPage Sixの記者に「アリアナが連絡をくれて、私の1ヵ月分の給料を立て替えてくれた」と明かした。
テイラーも密かに同様の活動を行なっており、ソーシャルブログサービスのtumblr(タンブラー)に「新型コロナウイルスの影響で仕事ができず、このままでは4月以降の家賃を払うことができない」という内容の長文を投稿し、寄付を募っていたニューヨーク在住の女性に自身が運営するテイラー・ネイション合同会社(TaylorNation LLC)を通じて3,000ドルを支給。
Taylor Swift gave $3,000 to a fan who posted on Tumblr about their financial struggles amid the Coronavirus crisis. � pic.twitter.com/1tOIkvjfu3
— Pop Crave (@PopCrave) March 25, 2020
「ホリー、あなたはいつも私に寄り添ってくれた。だから今度は私があなたに寄り添う番。これがあなたの助けになりますように。愛を込めて、テイラー」という、メッセージも添えられていた。
じつは今、若い世代のセレブのあいだで、どこかの企業や団体に超高額の寄付を行なう代わりに、今すぐ現金を必要とする人たちに直接少額の寄付をして支援するスタイルが流行っており、ラッパーのリル・ナズ・Xとミーガン・ジー・スタリオンも、アメリカ国内で新型コロナウイルスが爆発的に感染拡大する前に、モバイル決済&送金アプリ「CashApp(キャッシュアップ)」を使っていち早く同様の寄付を行なっていた。
ヨーロッパについで新型コロナウイルスの感染者の数が多いアメリカでは、ニューヨーク州やカリフォルニア州など複数の州で外出禁止令が出されており、スーパーマーケットやドラッグストアといった食料品や生活必需品を扱う店以外は休業を強いられている。限られた職種しか在宅で対応することができないため、休業もしくは失業によって、生活に困窮する人たちが続出。日本でも現金給付などの対応が急がれているが、アメリカも同じような状況にある。
セレブのあいだで広がる支援の輪
方法はそれぞれ違えど、この非常事態にセレブのあいだで支援の輪が広がっており、夫婦そろって俳優のライアン・レイノルズとブレイク・ライブリーは、低所得世帯への食糧支援を行なう団体「フードバンク・カナダ(Foodbank Canada)」と「フィーディング・アメリカ(Feeding America)」に総額100万ドル、日本円にして約1億円を寄付。
近年、実業家やファッションデザイナーとしても活躍するシンガーのリアーナも、自身が設立したクララ・ライオネル基金を通じて、医療物資の支給やワクチンの研究開発などを行なう複数の団体に総額500万ドル(約5億円)を寄付している。
また、リアリティスターで実業家のカイリー・ジェンナーも、医師や看護師など、新型コロナウイルス感染症の最前線で働く医療従事者のために100万ドル(約1億円)の寄付をしていたことが、カイリーの愛娘ストーミちゃんのお産に携わった医師の証言によって明らかになった。(フロントロウ編集部)