シンガーで女優であるデミ・ロヴァートが、ジャスティン・ビーバーの敏腕マネージャーであるスクーター・ブラウンと契約した舞台裏では、アリアナ・グランデの後押しがあった。(フロントロウ編集部)

アリアナ・グランデがデミ・ロヴァートの復帰を支援

 元ディズニー・チャンネル・スターのデミ・ロヴァートは、2018年7月に薬物の過剰摂取により意識不明に。一時は生死を彷徨う状態となったものの、リハビリを経て徐々に回復。しかし元気な姿を見せるも、なかなか本格的に表舞台には復帰はしなかった。

 そして生死を彷徨った日から約1年後、デミはジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデなど多くの人気セレブたちを担当しているスクーター・ブラウンと契約して、復帰に向けて大きな一歩を踏み出した。

 表舞台に復帰するために手を貸し、まさにデミの救世主となったスクーターだけれど、当初はデミと契約するつもりはなかったよう。スクーターはこの時のことをプラスサイズモデルであるアシュリー・グラハムのポッドキャスト番組『Pretty Big Deal』で明かした。

 スクーターは「『ミーティングには出席するけど、(デミのマネジメントは)やらない。僕たちには今案件が多すぎる』と言ったけど、デミに会うと『契約しなければならない。彼女は特別だ。僕は契約したい』と言ったんだ」と、当時のことを振り返った。しかし、スクーターには、ある懸念点が。スクーターは当時アリアナやトリー・ケリーと契約をしていたため、彼女たちの承諾を得ないといけなかった。そのため「デミに僕たちが抱える最もビッグな女性ソロアーティストとして活躍する2人に話す必要があり、彼女たちにこの契約がOKか確認したいと言った」と、明かした。

 トリーはデミとスクーターが契約することに対して問題がなかったけれど、スクーターはアリアナにデミと会って話すように促したという。すると2人は実際に会ったようで、「デミとアリアナはコーヒーを飲みに行って、その後アリアナから電話があり『これ(契約)を進めるべきよ。デミには私達と一緒になってほしい。デミは私達の家族で、守らなければならない。彼女は私の友達なの。彼女のことを助けて欲しい』と言われたんだ」と、アリアナはスクーターにデミと契約するように言い、デミの再出発を後押しした。

 その後デミとアリアナの距離はぐっと縮まり、アリアナはスウィートナー・ワールドツアーのロンドン公演を訪れていたデミのことをサプライズでお祝いしたり、デミがアリアナとジェシー・J、そしてニッキー・ミナージュのコラボ曲「バン・バン」を熱唱する姿を公開したり仲睦まじい姿を見せている。

デミ・ロヴァートが完全復帰

 そして2020年のグラミー賞授賞式でデミが完全復活。デミは第62回グラミー賞授賞式で、薬物の過剰摂取で緊急搬送される数日前に書いた楽曲「エニワン」を歌うも涙で歌えなくなり、最初からやり直すという一幕が見られたが、力強い歌声を披露し、観客達はスタンディングオベーションで彼女のカムバックを祝福した。

画像: デミ・ロヴァートが完全復帰

 さらにNFLの頂上決戦であるスーパーボウルで国家を歌うという大役を任され、3月には新曲「アイ・ラブ・ミー」をリリースし、自分を愛することの難しさを歌った。

 今後の予定はまだ明かしていないけれど、2020年に完全復活を遂げたデミ。スクーターは当初はデミとの契約によって自身が抱える女性アーティストから不満が出ないかと心配したようだけれど、アリアナやトリーはライバル視するどころか、逆にデミを応援。デミの復活劇の舞台裏には、そんな女性同士の結束があった。(フロントロウ編集部)

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