1918年から1920年までパンデミックを引き起こしたインフルエンザ、通称スペイン風邪を生き延びた101歳のイタリア人男性が、新型コロナウイルスからも生還した。(フロントロウ編集部)

101歳のイタリア人男性が退院

 イタリアで暮らす1919年生まれの101歳の男性が、新型コロナウイルスの陽性と診断されて入院。しかし、3月26日の木曜日に退院した。男性は、1918年から1920年まで全世界的にインフルエンザが大流行した通称スペイン風邪を経験している。スペイン風邪によって、当時全世界で約5,000万人が命を落としたとみられている。

画像: 新型コロナウイルスに感染した患者を乗せた救急車。(2020年3月17日にイタリアのローマで撮影)

新型コロナウイルスに感染した患者を乗せた救急車。(2020年3月17日にイタリアのローマで撮影)

 そんなスペイン風邪を経験しており、さらに101歳という年齢でありながら新型コロナウイルス感染から回復した男性のニュースには、男性の住むイタリアのリミニ県副知事も「本当に素晴らしい」とし、金曜日に喜びのコメントを出している。

「彼はやりましたよ。ご家族が昨日の夜に彼を家に連れて帰りました。101歳であっても、未来は分からないということを私たちに教えてくれました」

 イタリアでは、新型コロナウイルスの感染者数は10万人を超え、死者数は1万1591人となっている。イタリアの死者数は、世界最多。

一方で亡くなった方も

 イギリスに住んでいた108歳のヒルダは、新型コロナウイルスの感染症状を発症して3日目に陽性診断を下されたけれど、その翌日の土曜日に死去した。ヒルダは、日曜日に109歳の誕生日を祝う予定だった。

 ヒルダには4人の子供、11人の孫、12人のひ孫に、3人の玄孫がいたそうで、家族はみんな彼女を恋しく思っているという。孫のウィルは、「(祖母の109歳の)誕生日が本当にもうすぐそこでしたからね」と英BBCに語り、このタイミングでのヒルダの死を惜しんだ。

画像: 病院前の救急車で仕事を行なう救急医療スタッフ。(2020年3月29日にイギリスのロンドンで撮影)

病院前の救急車で仕事を行なう救急医療スタッフ。(2020年3月29日にイギリスのロンドンで撮影)

 イギリスでは、これまでに1万7,000人が新型コロナウイルス陽性と診断され、1,019人が亡くなっている。(フロントロウ編集部)

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