4月1日はエイプリルフール。しかし、毎年エイプリルフールにイタズラを仕込むグーグルだけれど、2020年は自粛することを発表した。(フロントロウ編集部)

グーグルがエイプリルフールを自粛

 年に1度、4月1日は多くの企業がユーモアたっぷりな投稿やネタを発表するエイプリルフールだけれど、2020年はどうやら様子が違う。現在世界中で85万人以上の感染者と17万人以上の死者を出している新型コロナウイルスの流行により、エイプリルフールを自粛しようという動きが。

 それは、グーグルも同じ。エイプリルフールには、グーグルマップでウォーリーを探せ機能を発表したり、Gmailにマイクドロップといういたずらを仕込んだりと、毎年色々な意味で話題を呼び、多くの人を楽しませているグーグル。そんなグーグルが2020年のエイプリルフールのいたずらを自粛するということを、米Business Insiderが明かした。

 グーグルは、「新型コロナウイルスのパンデミックと闘っている人に敬意をはらい、伝統を1年休みます。私達の今の最大のゴールは、人々の役に立つことです。だから今よりも間違いなく明るくなっている来年の4月までジョークは取っておきます」と2020年のエイプリルフールは自粛すると社内メールでマネージャーたちに送ったという。

2020年のエイプリルフール自粛はグーグルだけではない

 新型コロナウイルスの影響を受けてエイプリルフールを自粛するのは、グーグルだけではない。毎年CMのような動画を作るほどエイプリルフールに力を入れている通信会社のT-モバイルは、米時間4月1日〜4月7日にツイッターで@TMobileというタグと、「#GiveThanksNotPranks(ジョークでなく感謝を)」というハッシュタグをつけて誰かに感謝の気持ちをつぶやくと、1ツイートにつき1ドルが新型コロナウイルス基金のBoys&Girls Clubs of America COVID-19 Relief Fundに寄付されるというイベントを開催。

 また、グーグルのライバル社であるマイクロソフトは、2019年に最高マーケティング責任者のクリス・カポセラが、「テクノロジー企業がクリエイティブな能力を見せようとするエイプリルフールの時期が来ました。時にはおもしろいこともありますが、そうでないときもあります。どちらにせよこのような行動は、限定的にポジティブなインパクトがあるというデータはありますが、実際には望まないニュースサイクルを作り出す結果になってしまうことがあります。今日、テクノロジー業界が直面している逆風を考慮して、マイクロソフトのすべてのチームに、一般向けのエイプリルフールを行なわないようにお願いしたいです」と、エイプリルフールを自粛するように社員に通達したメモが米The Vergeによって公開された。

 2020年は、新型コロナウイルスによってエイプリルフールのネタを自粛する動きとなっているけれど、新型コロナウイルスが終息した時には、各企業が満を持してエイプリルフールネタを出してくるに違いない。(フロントロウ編集部)

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