あの大御所俳優が、4月1日のエイプリルフールに東京オリンピックの聖火最終ランナーに選ばれたと嘘をつくも、誰も嘘だと気づかずニュースになってしまった…。(フロントロウ編集部)

ジョージ・タケイの嘘にみんなが騙される

 4月1日、映画『スター・トレック』シリーズのミスター・カトー役で知られる日系アメリカ人俳優のジョージ・タケイが、2021年の夏に延期された東京オリンピックの最終聖火ランナーに決定したというニュースが、全米を駆け巡った。でもじつはこれ、まったくのデタラメ。

画像: ジョージ・タケイの嘘にみんなが騙される

 「みなさんにビッグニュースがあります。2021年に東京で開催されるオリンピックの聖火ランナーの最終走者に選ばれるなんて、信じられないほど名誉なことです!世界中の人たちが見守るなか、未来への希望を象徴する火を聖火台に灯すことはとてもユニークな体験になることでしょう」

 タケイ氏がオリンピックの最終聖火ランナーに選ばれたことを報告したツイッターの投稿には、テーブルの上に飾られた『スター・トレック』の衣装などの記念品をバックに、聖火リレーで使われるトーチを手に持ってポーズを決めるタケイ氏の写真が添えられていた。

 タケイ氏がハリウッドを代表する大御所俳優の1人で、日本ともゆかりがあるという点に加えて、このいかにも“それっぽい投稿”が相まってまんまと騙される人が続出。それはこの投稿を目にしたアメリカの大手メディアも例外ではなく、米FOXニュースも嘘と気づかず、「ジョージ・タケイ氏が20021年の東京オリンピックの最終聖火ランナーを務めることが明らかに」という見出しで大々的に報じていた。

 想像以上の反響にタケイ氏もさすがに恐縮してしまったようで、後日、自身のツイッターで「友よ。すまないが、これはエイプリルフールのいたずらだ。(今のように世の中が)暗い時期には少々軽薄だったかもしれない。私が聖火台に火を灯すことはなくても、(来年開催されるオリンピックを)私は目に見えない敵に対する勝利と世界の国々の再会の象徴としてとらえている」と釈明している。

 新型コロナウイルスが全世界で流行している影響で、今年のエイプリルフールは自粛ムードが漂っていたが、幸い、タケイ氏の嘘に対しては好意的な意見が多く、なかには「嘘のままで終わらせず、どうか現実にして!」という声もあった。(フロントロウ編集部)

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