テカシ・シックスナインがついに塀の外に出る
2018年11月、所持していた銃による発砲や恐喝、さらにギャング関連の麻薬取引や武装強盗に関与していた容疑で逮捕されたテカシ・シックスナイン(Tekashi 6ix9ine)。当初、終身刑もしくは最短でも懲役25年の実刑判決を言い渡される可能性があると言われていたが、その後、すべての容疑を認め、司法取引をして警察に協力する道を選んだおかけで“減刑”が認められ、2019年12月に懲役2年の判決が下された。
逮捕されてから裁判が終わるまでの約13ヵ月間、ずっと拘置所で身柄を拘束されていたので、懲役刑の年数からその分を引くと、早ければ2020年の暮れにも出所できるはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で予定よりも半年以上早く出所することを認められた。
米ABC Newsによると、アメリカ国内にある一部の刑務所で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、亡くなった受刑者もいることを憂慮したテカシ側が、裁判所に早期の出所を認めるよう要求。つい最近、テカシが重度の喘息の発作を起こし病院を受診していたことから、彼の健康に配慮して“自宅監視”の措置を取ることが決まった。
ただし、出所したからといって自由の身になるというわけではなく、今後は残りの刑期を自宅でまっとうすることになる。着用を義務づけられている足輪に搭載されたGPS衛生によって、行動がすべて監視されているので、原則、外出は禁止。担当医師による治療の必要性を記した許可証がある場合に限り、病院を受診することができる。また、刑期を終えても、さらにそこから5年間の保護観察処分と300時間の社会奉仕活動が待っており、本当の意味で自由の身になるまでの道のりは遠い。
ちなみに、テカシは法廷で自身の行動を深く反省する発言をしており、若いファンも多いことからしっかりと更生し、出所後は良い意味で生まれ変わることを約束している。(フロントロウ編集部)