今なおファンが愛するアラン・リックマンのスネイプ
小説が世界中で大ヒットし、その後制作された映画も歴史に残るシリーズとなった『ハリー・ポッター』。主役のハリーや仲間のハーマイオニーとロン、ダンブルドア校長やハグリッドなど、数多くのキャラクターたちがファンに愛されたけれど、その中でも、原作ファンからも高い評価を受けていたのが、アラン・リックマン演じるセブルス・スネイプ。
そのダークでクセの強い役柄を、ファンのイメージを壊すことなく演じきったアランは、2016年1月に69歳で膵臓癌により死去した。しかし、この世を去ってから数年が経った今なおアランはファンから深く愛されている。イタリア在住の1人のハリポタファンが、こんな思いをツイッターにのせた。
「今夜イタリアでは、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が放送されるんだけど、いつも、セブルス・スネイプにさようならを言う準備ができない!J・K・ローリング、この魅力的なキャラクターを作り出し、アラン・リックマンを説得して、演じさせてくれてありがとう。完璧なセブルス・スネイプだもの」
J.K.ローリング、アラン・リックマンを死後に見た
すると、これに反応したのが、『ハリー・ポッター』シリーズの原作者であるJ.K.ローリング。アランの葬儀では弔辞を述べたほど、彼が存命の頃には仲良くしていたローリングは、アランの死後に彼を「見た」という思い出を明かした。それが起こったのは、アランが亡くなって約半年が経った2016年7月に初上演された、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でのリハーサルだという。
「『ハリー・ポッターと呪いの子』では、スネイプは観客に初めて彼の後ろを見せましたね。(本番のように衣装を着て行なう)ドレスリハーサルでは、スネイプが黒い長髪のウィッグを被っているのを見て、私の目は涙でいっぱいになってしまいました。なぜならほんの少しの間、私のおバカな心は、スネイプが振り返ったらアランなのではないかと思ったから」
セブルス・スネイプはアランそのものだった、とでも言うように、アランの影を舞台で見かけたと明かしたローリング。そんなローリングの言葉には、アランの弟マイケル・リックマンが感謝の言葉を返していた。(フロントロウ編集部)