外出禁止のなか、270キロの旅
新型コロナウイルスが世界的流行となり、多くの国で外出禁止令が出されている。イギリスでは1日1回の散歩や、最寄りのスーパーへの買い出しなど、生活に必要な外出だけが許されており、それに違反した人には警察が罰金を科すことも。
そんななか、イギリス南西部のデヴォンで1台の車が警察に止められた。車に乗っていた男性が話したところによると、なんと彼は家から170マイル(約270キロ)も移動していたそう。しかもその「理由」を聞いた警察はあきれた様子で、事のてん末をツイッターに投稿し、男性を“公開処刑”。
「妻と3人の子どもがいる家から出たいといって、自分が所有するBMWに乗って、170マイル(約270キロ)もの旅に出るのは、不要不急ではありません!道は以前より静かになったとはいえ、理解しない人々はいるものですね」
Taking your BMW out for a spin on a 170 mile round trip to have a break from the wife and three kids is also not an essential journey! The roads are much quieter but there are still people who don't get it. Driver reported on the A30 near Launceston. 6648 pic.twitter.com/wkatvjHMQj
— Alliance Roads Policing�+�=❌ (@RoadPolAlliance) April 12, 2020
270キロといえば、日本でいえば東京から静岡や福島へ行ける距離。警察は彼に罰金を科したかどうかは明らかにしていないけれど、きつく叱られたことだけは間違いなさそうだ。
各地の警察、“不要不急”を守らない人に注意
様々な理由を見つけては外出を正当化しようとする人々の存在は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応している各国や、その警察を困らせている。
イギリス北西部の自然豊かなカンブリアでは、地元の人々が隠れたスポットへ出かけようとするところを、警察が厳重注意。「私たちはずっと外で見張っているため、隠れて出かけようとしないこと」とコメントした警察はツイッターで、厳しいメッセージを送った。
「自分は静かな場所を知っていると思って、(外出禁止の)ルールは自分には当てはまらないと考え、外出している住民が何人かいるようですね!全員が注意を受け、家に帰されました。失望させないでください!」
また、オーストラリアのラビントンで交通事故を起こした男性は、その外出の理由を、ドラッグを買いに行こうとしていたと明かした。もちろん警察は、その理由を必要な外出に当てはまるとは考えず、外出禁止のルールを破ったとして男性に罰金を科した。(フロントロウ編集部)