新型コロナ克服患者を祝福する「コード・ロッキー」
アメリカ・マサチューセッツ州、スプリングフィールドにある総合医療施設ベイステート・ヘルスでは、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)から無事回復し、晴れて退院の日を迎えた患者たちを祝福するために毎回行っているある儀式がある。
それは、病院スタッフたちがロビーに集まって花道を作り、映画『ロッキー』のテーマソングとしてお馴染みの「ロッキーのテーマ」を流しながら喝采を送るというもの。
病に打ち勝った生還者を見送るに相応しい、「ロッキーのテーマ」というぐっと来る選曲にちなみ、“コード・ロッキー”と呼ばれているこの儀式は、年齢や病状の深刻度に関わらず、新型コロナウイルスの辛い症状に耐え、幸いにも克服することができたすべての退院患者のために行なわれている。
この“コード・ロッキー”に感銘を受けた人々は、ぜひこの情報を映画『ロッキー』シリーズで主演を務めた俳優のシルヴぇスター・スタローンにも届けようと、シルベスターのSNSアカウントをタグ付けして動画を拡散している。
別の曲で同様の「儀式」を行なう病院も
ベイステート・ヘルスのほかにも、ポジティブで希望がみなぎるような音楽を使って、新型コロナ克服患者を送り出すことを恒例行事としている医療施設はある。
ニューヨーク州クイーンズにある非営利病院プレスビテリアン・クイーンズ病院では、人気ドラマ『glee/グリー』の劇中でキャストたちがカバーしたことでもお馴染みのロックバンド、ジャーニーの1971年のヒット曲「ドント・ストップ・ビリーヴィン」を採用。
医療スタッフたちが祝福のダンスを踊りながら、退院する患者たちを見送っている。
As a message of hope during these challenging times, #NYPQueens plays Journey’s “Don’t Stop Believin'” throughout the hospital each time a #COVID19 patient is discharged and on the road to recovery. Learn more with @GMA: https://t.co/kJmaxE7oAi pic.twitter.com/YVhPOcoQFC
— NewYork-Presbyterian Queens (@NYPQueens) April 14, 2020
(フロントロウ編集部)