圧倒的な身体力のキアヌ・リーブス
『ジョン・ウィック』シリーズは2014年にシリーズ1作目が公開されたアクション映画。キアヌ・リーブスが、引退した凄腕の殺し屋ジョン・ウィックを演じ全世界で大絶賛を得て、その後2017年に『ジョン・ウィック:チャプター2』が、2019年に『ジョン・ウィック:パラベラム』が公開された。さらに現在、4作目とスピンオフ作品の計画も進行中。その人気は勢いを増すばかり。
圧倒的なアクションと「愛犬のための復讐」という設定でファンを魅了する『ジョン・ウィック』シリーズは、なんといっても主演のキアヌの体当たり演技が見どころ。銃とカンフーを合わせた戦闘スタイルの「ガンフー」を操り、目にも止まらぬスピードで敵を一掃する。
『ジョン・ウィック』シリーズでキアヌは、CGやスタントをほとんど使わずに演技をしていることで知られる。乗馬も、銃撃戦も、ナイフでの戦闘も、カーアクションも、まるで55歳とは思えぬ身のこなし。キアヌは、『ジョン・ウィック:パラベラム』のアクションの90%は自身によるものだと米Cinema Blendのインタビューで明かしていた。
驚異の身体能力で90%のアクションシーンをこなすというキアヌ。そこで気になるのは、残り10%ほどのキアヌではないアクションシーンはどこなのかということ。今回はそれを、2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』より検証したい。
『ジョン・ウィック:チャプター2』でスタントマンが画面に登場したシーンは?
『ジョン・ウィック:チャプター2』は、前作の5日後が舞台。殺し屋から引退したいジョンは新たな暗殺の依頼を断るも、今度は思い出深い自宅をバズーカで木っ端微塵にされてしまう。さらに、7億円という法外な懸賞金をかけられてしまい、世界中の殺し屋に追われるというストーリー。
『ジョン・ウィック:パラベラム』ではアクションシーンの90%を自分でこなしたと言っているキアヌだけれど、『ジョン・ウィック:チャプター2』でスタントマンが実際の映画に映ったのは2シーンのみ。90%どころか、99%と言ってもいいほど。
気になるそのシーンは、物語序盤でのカーアクションの「ジョンが車にぶつかるシーン」と、物語中盤でローマの石階段から「ジョンとカシアンが転げ落ちるシーン」の2つ。
どのシーンも危ないように見えるけれど、スタントマンが演じたのはここだけだと米Screen Rantが明かしている。とくに、石階段からの転げ落ち方はあまりにも勢いがいい。まさかCGではなく、スタントマンが体を張って演じているということでさえ驚き。しかも、あまりにも自然すぎてどこからがキアヌでどこからがスタントマンなのかさえ判別が難しい。
ぜひ、『ジョン・ウィック:チャプター2』を見てキアヌとスタントマンの体当たりの演技を確認して。(フロントロウ編集部)