元米大統領として知られるバラク・オバマ氏がマイケル・ジョーダンのシカゴ・ブルズでの最後の1年に迫ったドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』に出演。元大統領につけられたまさかの「肩書き」が視聴者の間で話題に。(フロントロウ編集部)

当時を知る1人として出演したオバマ元大統領

 バラク・オバマ元米大統領はNetflixで配信がスタートしたドキュメンタリーシリーズ『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』シーズン1の第1話に出演。

画像: 当時を知る1人として出演したオバマ元大統領

 『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』は伝説的なバスケットボール選手マイケル・ジョーダンの2度目の引退(※)直前のシーズンを追ったドキュメンタリーシリーズで、長きにわたって所属していたシカゴ・ブルズでの最後の1年を記録した作品となっている。

※シカゴ・ブルズでキャリアをスタートさせたマイケル・ジョーダンは1993年に一度バスケットボール選手として引退し、野球選手としてMLBに挑戦。その後、1995年にバスケットボール選手として再びシカゴ・ブルズに復帰して、1997-1998シーズンを最後に2度目の引退。しかし、2001年にワシントン・ウィザーズの選手として2度目となる現役復帰を果たして、翌シーズン後にもう一度引退した。

 今回、オバマ元大統領は当時のシカゴ・ブルズを知る1人として番組に出演。ハワイ州で生まれたオバマ元大統領は、出版社などでの社会人経験を経て、ハーバード大学ロー・スクールを修了後、シカゴの弁護士事務所で勤務していた経歴の持ち主。1996年にシカゴのあるイリノイ州で州議会上院議員に当選すると、2004年まで同職を務めた。

 そういった経緯もあって出演したオバマ元大統領だけれど、番組内で紹介されたまさかの「肩書き」が視聴者の話題に。オバマ元大統領の紹介として書かれていた肩書はなんと、「元シカゴ市民」。ドナルド・トランプ現米大統領の前に、2009年から2017年まで2期にわたって大統領を務めていた人物の思わぬ肩書は、多くの視聴者の目に留まったようで、「今のところのお気に入りの場所」としてこのシーンを紹介する人や、「この『元シカゴ市民』のことは知っている気がする」と皮肉交じりにコメントする人も。

 シカゴ・ブルズの公式ツイッターも、「元シカゴ市民」の意見としてオバマ元大統領の発言を紹介して騒動にコメント。

 まさかの紹介のされ方をしたオバマ元大統領だけれど、マイケルの選手時代を知る「元シカゴ市民」として求められている役割をきちんと果たし、マイケルがシカゴ・ブルズに来てくれたことで、「人々が集まるようになった」とコメント。マイケルへの感謝を述べた。

画像: 2016年、マイケル・ジョーダンに大統領自由勲章を授与するオバマ元大統領。

2016年、マイケル・ジョーダンに大統領自由勲章を授与するオバマ元大統領。

ビル・クリントン元大統領にも意外な肩書き

 『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』に出演した“元大統領”はオバマ氏だけでなく、第2話には1993年から2001年まで米大統領を務めたビル・クリントン氏も出演。彼は1979年から1981年と、1983年から1992年の2度にわたって米アーカンソン州の知事を務めていたのだけれど、クリントン元大統領もまた、番組では「元米大統領」ではなく、「元アーカンソン州知事」の肩書きで紹介されている。

 番組のなかでクリントン元大統領がコメントしているのは、シカゴ・ブルズでマイケルと共にチームの黄金期を支えたスター選手スコッティ・ピッペンについて。スコッティはシカゴ・ブルズに入団するまで、地元のアーカンソーでプレーしており、クリントン元大統領は当時の彼の印象について話している。

 視聴者の間で波紋が広がることとなったこれらの肩書きだけれど、『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』の監督を務めたジェイソン・ヘーヒル(Jason Hehir)は米The Athleticのインタビューで、2人の元大統領に一風変わった肩書きをつけた理由について、「ジョーダンとのオーガニックな繋がり」を持たせたかったと説明。あくまでもマイケルとの関連を示したかったと強調した。

 『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』はNetflixで毎週月曜日に2話ずつ配信される予定で、現時点で第2話まで配信されている。(フロントロウ編集部)

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