気持ちがふさぐなら…
世界中で感染者や死者が増え続けている新型コロナウイルスの影響は、身体だけでなく精神にも。多くの人が自宅に閉じこもる生活をしており、ウイルス対策と分かっていても、気が滅入ってしまう。とくにアメリカ最北端のアラスカ州では、その気候も相まって、シビアな日々が続く。
そこで、アラスカ州の都市ジュノーでは、あるホットランが開通した。苦しむ人が電話をかけられる電話相談のホットランは多いけれど、この始まったホットラインは、かなり様子が違う。なぜなら、それは「笑いのホットライン」だから!
平和で面白い笑いを提供
市が運営するこのホットラインは、当初は市によるハイキング活動のために使われた回線だったそう。しかし新型コロナウイルスの影響でハイキングが中止されたため、このホットラインをやってみることにしたという。市のレクリエーション・プランナーであるドーン・ウェルチは、「みんな、ただ笑いを必要としてるでしょう」と米Anchorage Daily Newsに話す。
ホットラインでは、高校生2人と、隠居生活を送る年配者1人の3人のボランティアが1週間毎朝10時に新しいジョークを録音している。もちろん、そのジョークが人を傷つけるものであっては意味がない。ホットラインがお届けするのは、「良いもので、下品ではなく、ダサいジョーク」だそう。また市は、一般からもジョークのネタを受けつけ中。
4月下旬に始まったばかりのホットラインは、なんと一時システムがダウンしたほどの支持を集めている。(フロントロウ編集部)