テスラ社CEOと歌手グライムスに男児が誕生
電気自動車事業のテスラ、オンライン決済サービスのPayPal、太陽光エネルギー事業のソーラーシティなど多くの企業を成功に導き、「世界一の起業家のひとり」に数えられるイーロン・マスク(48)とアヴァンギャルドな楽曲やパフォーマンスで知られるカナダ出身のシンガーのグライムス(32)に子供が誕生した。
ベビーが誕生した米現地時間の5月4日、グライムスの出産に関するファンからのツイッターでの問いかけに返信する形で「母子ともに良好だよ」とベビーの誕生を認めたマスク氏は、続けて寄せられた「名前を教えて!」というリクエストに快く回答。
しかし、彼が明かした、誕生したばかりの“子供の名前”が超近未来的なものだった。
X Æ A-12 Musk
— Elon Musk (@elonmusk) May 5, 2020
マスク氏いわく、ベビーの名前は「X Æ A-12 Musk」。
映画『スターウォーズ』シリーズに登場する「C-3PO」や「R2-D2」、もしくは映画『ターミネーター』シリーズで俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたアンドロイドの「T-800」といったロボットを連想してしまうような、このかっこよすぎる名前は、一体どう読めばいいのかと世間をざわつかせている。
名前を解読?
海外で人気の掲示板型SNSサイト、redditではマスク氏とグライムスの第1子であるX Æ A-12の名前を解読しようという議論が勃発。
そのなかで、最も有力なのではないかと支持されているのが「X Ash Archangel Musk(エックス・アッシュ・アークエンジェル・マスク)」。
マスク氏が設立したロケット・宇宙船の開発、打ち上げといった宇宙輸送関連企業スペースX社の社名にも含まれる「X」は、そのままの読み方で「エックス」。
「A」と「E」の合字である「Æ」は、「アッシュ(Ash)」と読むことができ、グライムスが2019年に発表した楽曲「4 ÆM」とリンクしているのではないかと推測されている。
そして、「A-12」は1960年代にCIA向けに製造された偵察機A-12の別名である「アークエンジェル(Archangel)」と読むのではないかと予測されている。「アークエンジェル」はアブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の神話に登場する天使の階級の1つである「大天使」を意味する言葉でもある。
そのほかにも「X」から「A-12」までを続けて読んで「サーシャ・トゥエルブ」となるのではないかなど、諸説あるが、現時点ではマスク氏は子供の名前の読み方を明かしていない。
ちなみにマスク氏には、2人の前妻との間に6人の息子がおり、X Æ A-12くんは、7人目の子供。前妻との子供たちの名前は、ダミアン、グリフィン、グザヴィエ、サクソン、カイ。マスク氏と1人目の妻との間に2000年に誕生した男児はネバダと名づけられたがSIDS(乳幼児突然死症候群)により生後間もなく亡くなっている。
息子の写真を公開
16歳という年の差にくわえ、まったく異なる業界で活躍するビジネスマンとシンガーという異色な組み合わせで、交際発覚以来、注目を集めてきたマスク氏とグライムス。
2人のベビーは、誕生前から世間の熱い視線を浴びており、とくにグライムスが妊娠発表として乳首も露わになったヌード写真を公開したり、生まれてくるベビーをイメージしたとみられる架空のデジタルキャラクター「War Nymph(ウォー・ニンフ)」を誕生させて、SNSフィルターとして使いファンと交流したり、雑誌の表紙に登場させたりと、妊娠中、奇抜な行動を見せていたことでも話題となった。
言ってみれば、生まれる前から超有名人だったX Æ A-12。そんな子供の写真を、マスク氏は、またもやツイッターでのフォロワーからのリクエストに応えて公開したのだが、その写真には、顔面タトゥーのフィルターが。新生児に顔面タトゥーというギャップが大きすぎる組み合わせが「可愛すぎる」と笑いを誘った。
— Elon Musk (@elonmusk) May 5, 2020
さらに、マスク氏は、自身がX Æ A-12を大事そうに抱く写真も公開。常人の発想の域を超えるユニークな名前とは裏腹に、そこには、安らかに眠る赤ちゃんとその寝顔をやさしく見守る、ごく普通のパパの顔をしたマスク氏の幸せそうな様子が写っていた。
— Elon Musk (@elonmusk) May 5, 2020
(フロントロウ編集部)
記事では当初、イーロン・マスク氏とグライムスの子供X Æ A-XIIについて“息子”と記載していましたが、グライムスがYouTubeのライブ配信のなかで“子供のジェンダーは子供自身が決めるもの”と語っていたため、ジェンダーを限定しない書き方に修正しました。