メーガン妃とヘンリー王子が、イギリスの大手タブロイド紙を相手に裁判を起こしている件で、メーガン妃側の主張が一部退けられた。(フロントロウ編集部)

メーガン妃側の主張、一部棄却される

 2020年3月31日をもって、英国王室の高位王族の座を離れたヘンリー王子とメーガン妃。その決断に至るまでには、メーガン妃に対するイギリスのタブロイド紙による過激な報道があり、2人はDaily MailやThe Sun、Daily Mirrorなどを傘下に置くAssociated Newspapers(アソシエイテッド・ニュースペーパーズ)を提訴している。ヘンリー王子とメーガン妃は、ダイアナ妃の代理人も務めた著名な弁護士デヴィッド・シェボーン氏に弁護を依頼しており、4月24日に第1回口頭弁論が行なわれた。

画像: メーガン妃側の主張、一部棄却される

 今回の裁判では、メーガン妃とヘンリー王子は、メーガン妃が父トーマス・マークルにあてた手紙をDaily Mailが公開したことはプライバシーの侵害にあたるとしてアソシエイテッド・ニュースペーパーズを訴えている。

 そして5月1日に第一審の判決が出され、マーク・ウォービー判事は「いくつかの訴えは、彼らの申し立てには関係ない」として、メーガン妃側の訴えの一部を棄却した。一方で、「棄却された訴えが、裁判の中心だとは考えていない」としたうえで、もしメーガン妃側が、それらの主張を法に合うように別の形でまとめた場合には、ふたたび取り上げられるかもしれないとしている。

一部棄却も裁判の予定に変更なし

 この判決を受けて、メーガン妃とヘンリー王子の弁護士であるシェボーン氏のスポークスパーソンは、こうコメントしている。

「本日の判決によって、裁判の主要部分に変化はなく、このまま進められていくことが明確にされました。メーガン妃の権利は侵害されました。ライバシーに関する法的な境界線が越されたのです。その過程で、メール・オン・サンデーがメーガン妃をターゲットに、どれだけ歪曲的で、印象を操作するような不誠実な戦略を使ったかが明らかにされました。判事は、プライバシーや著作権の違反に関する主張があると理解しているにもかかわらず、不誠実な行動は関係ないという判決を出したことに、私たちは驚いています。(中略)アソシエイテッドに対するこの裁判の焦点が、娘から父へのプライベートで親密な手書きの手紙にメール・オン・サンデーによって公開されたという点に当てられ続けるなか、私たちは判事の今回の判断を尊重します」

 今回退けられたメーガン妃側の主張は、以下の3点。

1. 被告は不誠実に、そして悪意を持って行動した。
2. 被告は意図的に、申立人とその父親の間の確執を掘り起こし、引っかき回した。
3. 被告が申立人を偽りや不利な環境のなかで描き、立ち入った物語や攻撃的な物語を公開するなかで、申立人はひどく苦しむこととなった。

(フロントロウ編集部)

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