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Netflixの人気SFドラマシリーズ『ブラック・ミラー』のクリエイターが、新シーズンの制作は進めていないことを明かした。その納得の理由とは?(フロントロウ編集部)

現代/近未来が舞台の人気SFオムニバス

 Netflixで第5シーズンまで配信されているSFドラマシリーズ『ブラック・ミラー』は、テクノロジーが発達した現代/近未来を舞台にしたストーリーをオムニバスの形式で風刺的に描くシリーズで、観賞後に残る独特な“重さ”が人気の作品。

 現時点での最新シーズンとなっている第5シーズンには、シンガーで俳優のマイリー・サイラスが、かつて演じていた『ハンナ・モンタナ』を彷彿とさせるトップアイドル「アシュリー・O」役で出演。周囲からの期待と自分の意思との間で揺れ動く人物像を見事に演じている。

 マイリーが演じたアシュリー・Oによるミュージック・ビデオはこちら。

クリエイターが新シーズンについて言及

 現時点で第6シーズンとなる新シーズンについての情報は明らかになっていないなか、『ブラック・ミラー』のクリエイターで脚本も手掛けているチャーリー・ブルッカーが英Radio Timesによるインタビューに応じて、現在手掛けている作品や、同作の新シーズンについて語った。

 チャーリーは現在取り組んでいる仕事について、「いろいろな業務で忙しくしているよ。僕が何をしていて、何をしていないのかを言ってもいいのかは分からないけどね」と語り、具体的な作品やプロジェクト名はあげなかったものの、複数のプロジェクトに取り組んでいることを示唆。

画像: 『ブラック・ミラー』を手掛けるチャーリー・ブルッカー

『ブラック・ミラー』を手掛けるチャーリー・ブルッカー

 けれど、『ブラック・ミラー』の新シーズンの制作については思うところがあるようで、「現時点で、社会が崩壊していくようなストーリーに対する需要があるとは思えない」とチャーリー。新型コロナウイルスの感染拡大による外出の制限をはじめ、世界的に厳しい状況が続いている中で、ドラマのなかで描かれるような“ダークな現実”を見る余裕は今の世の中にはないのではないかと語った。

 そうした状況もあり、現在はそのような作品の制作からは離れているそう。「自分の中にあるコミカルな能力を再訪しようとしているところでね。自分自身を笑わせられるような脚本に取り組んでいるんだ」と、現在は『ブラック・ミラー』とは正反対とも言える、ほがらかな作品に取り組んでいると明かした。

画像: 新型コロナウイルス感染防止のため、現在も世界各国で外出の制限や「社会的距離」を意識した行動の制限が続いている。

新型コロナウイルス感染防止のため、現在も世界各国で外出の制限や「社会的距離」を意識した行動の制限が続いている。

 一方で、さすがというべきか、このパンデミックのなかでもチャーリー自身はそこまで心理的にはダメージを受けていないそうで、「僕は他の人たちほど、心理的に適応する必要がなかった。こういう時が来ることを常に想定していたからね」と、『ブラック・ミラー』のクリエイターらしい発言も。

 「何年も最悪な状況を想定し続けていると、奇妙なことに、最悪なことが起きた時にも心配することがなくなるんだ。既に考えていたことだからね。そういうわけで、今は個人的なレベルでこの状況に対処できているんだ。それも、自分が想定していた以上にね」と語り、常に最悪な状況を想定してきたからこそ、今の状況には対応できているとした。

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いているなかで『ブラック・ミラー』の新シーズンに取り組んでいない理由について、「社会が崩壊していくようなストーリーに対する需要があるとは思えない」と、納得の理由を明かしてくれチャーリー。同作で描かれるストーリーをエンターテインメントとして楽しめる世界が1日でも早く戻り、新シーズンの制作が進められることを願うばかり。(フロントロウ編集部)

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