アメリカ文学を代表する作家フィリップ・ロスの歴史改変小説をHBOがドラマ化
代表作『さよならコロンバス』など、キリスト教国に暮らすユダヤ人の苦難や葛藤を真正面から扱ってきた、アメリカを代表する作家フィリップ・ロスが、もし第二次世界大戦中の1940年に行なわれた大統領選で、反ユダヤ主義で親ヒトラー派の英雄的飛行士チャールズ・リンドバーグが現職のルーズベルトに勝利していたら…という設定のもと、あるユダヤ人家族の視点から、急変するアメリカを描いた歴史改変小説『プロット・アゲンスト・アメリカ もしもアメリカが…』を、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のHBOがドラマ化。
2020年6月9日より、Amazonプライム・ビデオチャンネルの「スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS-」で独占配信が、7月9日よりBS10スターチャンネルで独占日本初放送が決定。それに伴い、衝撃の予告映像が解禁となった。
歴史改変『プロット・アゲンスト・アメリカ』ドラマ予告編解禁
解禁された映像では、反ユダヤ主義で親ヒトラー派のチャールズ・リンバーグが当選したことにより、国中でユダヤ人差別が激化するのではないかと、アメリカに住むユダヤ人たちが次第に不安に駆られる様子が映し出されている。
ただでさえ窮屈な生活を強いられているユダヤ人たちに対して、国は新大統領の当選に湧き希望に溢れた政権が始まるという国民の期待と、さらに辛い未来が見えたユダヤ人の対比が皮肉を物語っている。
現実では11月にアメリカ大統領選が控えており、未だ解決し切れていない人種間問題や、昨今の新型コロナウイルス流行の影響が気になる今まさに、チェックしておくべき海外ドラマとなっている。
『プロット・アゲンスト・アメリカ』のキャストやスタッフは?
物語の主人公となるレヴィン家の夫婦を映画『ルビー・スパークス』のゾーイ・カザンと映画『ザ・ミスト』のモーガン・スペクターが演じ、ゾーイ・カザン演じるベスの姉で、リンドバーグに傾倒し、レヴィン家にトラブルを巻き起こすエヴリン役をウィノナ・ライダー、ユダヤ教の聖職者でありながらリンドバーグを支持し、彼の政権の参謀となるラビを映画『バートン・フィンク』のジョン・タトゥーロが演じる。また、映画『マリッジ・ストーリー』のアジー・ロバートソンがレヴィン家の次男フィリップを演じる。
スタッフには、オバマ前大統領もお気に入りと公言した傑作ドラマ『THE WIRE/ザ・ワイヤー』のほか、HBOドラマ『HERO 野望の代償』、『DEUCE/ポルノストリート in NY』などを製作したデヴィッド・サイモン、エド・バーンズ、ニナ・コストロフ=ノーブルが再タッグを組み参加。さらに2018年に亡くなった原作著者フィリップ・ロスも、生前サイモンと会い、ドラマ化について賛同し共同製作総指揮としてプロジェクトに参加した。1940年代設定のフィクションが、現代社会に投げかけるメッセージとは?
<配信>Amazonプライム・ビデオチャンネル 「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」
【字幕版】 6月9日より毎週火曜1話ずつ配信 ※6月9日〜7月7日第1話先行無料配信
<放送>BS10 スターチャンネル
【STAR1 字幕版】7月9日より 毎週木曜よる11:00 ほか ※7月5日、よる7:45(予定) 第1話無料放送
(フロントロウ編集部)