従業員に在宅勤務を指示しているグーグル(Google)が、従業員に許可しなかったこととは?(フロントロウ編集部)

グーグル、オフィスの特典が在宅勤務で消える

 新型コロナウイルスの影響で多くの企業が従業員に在宅勤務を指示しており、かのグーグルでもリモートワークが実施されている。しかし家で仕事をすることの弊害もあり、一部の従業員からある要望が出ていたのだけれど、グーグルは許可しなかったよう。

 それは、家で仕事をするうえで環境を整えるための家具費用や、ジムの料金、食事などの代金の立て替え。

 超巨大テック企業のグーグルといえば、その労働環境の良さでも世界を牽引していることで有名。アメリカのカリフォルニア州マウンテンビューにある本社だけでなく、スイスのチューリッヒやアイルランドのダブリン、ロシアのモスクワにあるオフィスなど、世界各国の多くのオフィスに、ワークスペースだけでなくエクササイズできる空間やリラックスできる空間が用意されている。もちろんカフェテリアもあり、コーヒーメーカーも装備されている。しかもオフィスでの食事は、なんと無料!

画像: ドイツのベルリンにあるグーグルのオフィス。

ドイツのベルリンにあるグーグルのオフィス。

 しかし在宅勤務になったことで、そういったオフィスでの特典は全部なくなってしまった。この要望では、ただ立て替えを求めるだけでなく、外出制限が各国で出されるなかで中止となったイベントの予算や、移動費の予算を回してほしいという声もあったそう。しかしその要望も含め、グーグルは立て替えを許可しないと従業員に発表したと米CNBCが伝えている。

予算削減が報じられているグーグル

 グーグルといえば、2020年下半期のマーケティング予算を半分に削減し、一部の新規雇用の凍結を求める社内メールが報じられたばかり。そして、在宅勤務が出来る従業員には、2020年末まで継続させることを発表している。米Hacker Newsに、1人の従業員はこう投稿している。

「生産効率が落ちたよ。家にコーヒーメーカーがないから1マイル(約1.7km)歩いてスターバックスに行くか、朝の眠気と闘うかするしかないからね。そして今は料理や食器洗いとかもしなくちゃいけない。前だったらオフィスのカフェテリアで行なわれていたこと。画面を見る時間を減らすために家にはパソコンを置かないようにしてたから、今は小さな13インチのノートパソコンでコードを書いてる」

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、在宅勤務は仕方のないことだけれど、そのための設備にお金がかかったり、子どものいる家庭では労働環境が確保できなかったりと、困っている労働者も多い。グーグルは在宅勤務の期間を延ばしたけれど、このような従業員の声にさらになにか反応するのかにも注目が集まる。(フロントロウ編集部)

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