マーベルが理想とする体形になることを拒否
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』での演技が高く評価され、第92回アカデミー賞で助演女優賞にノミネートされた俳優のフローレンス・ピューが、エレーナ役で出演する映画『ブラック・ウィドウ』の役作りの過程で、マーベルからの“ある要望”を拒否したことを英ELLEのインタビューで明かした。
フローレンス演じるエレーナは、主演のスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウと同等の戦闘能力を持つ妹分で、コミックで「2代目ブラック・ウィドウ」となるキーパーソン。
ブラック・ウィドウを演じるにあたって、スカーレットはオリンピック選手レベルの過酷なトレーニングを積み、体を絞ったことで知られるが、フローレンスは自身の信念に反するという理由で、無理なダイエットをしてまでマーベルが理想とする体形になることを拒否。
「(トレーニングをして)動きのキレを良くすることは大賛成。(中略)でも、この仕事が決まった時、(出演者が)どういった形で管理されてるのかを真っ先に知りたかった。私に決定権があるのかどうかをね。私にとっては大問題だったから。頻繁にチェックされるような現場で働くのはごめん。私の体形が作品に“ふさわしい”かどうか判断されるのもね。(求められた通りの体形になるのは)私らしくないもん」と、自身の思いを同インタビューで語った。
そんな頑固な一面があるフローレンスは、食に対しても強いこだわりがあるそうで、つねに“自分で準備して、調理して、食べる”ことを心がけているという。フローレンスによると、『ブラック・ウィドウ』の撮影期間中、栄養管理を徹底するために専属のシェフに食事を用意してもらっていたスカーレットから、“一緒に食べないか”と誘われたが、自身のポリシーを曲げることができずその誘いを断ったそう。
ちなみに、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの主演俳優クリス・プラットや、マーベルの新作映画『エターナルズ』に出演する俳優のクメイル・ナンジアニは、“マーベル俳優”になるにあたり、肉体改造をしてそれまでの“凡人体形”から劇的な変化を遂げたことで知られる。(フロントロウ編集部)