ビヨンセとカーディ・Bのコラボ曲は存在した
2017年に大手レコードレーベルのアトランティック・レコーズと契約し、ラッパーとしてのキャリアをスタートさせたカーディ・Bは、メジャーデビュー曲「ボダック・イエロー」が大ヒットを記録し、2019年のグラミー賞で女性アーティストとして史上初めて「最優秀ラップ・アルバム賞」を受賞し、女性ラッパーを代表するアーティストに成長。
今では人に影響を与える側になったカーディも、昔はビヨンセ、リアーナ、レディー・ガガに憧れていたようで、なかでもビヨンセが実践している、落ち込むのは1日だけというルールをカーディもマネしていると米Vogueで明かした。
そんなビヨンセとカーディは、2017年に米フィラデルフィアで行なわれたメイド・イン・アメリカ・フェスティバルのバックステージで初対面。カーディは、後にビヨンセと会ったときのことを「会った時は『オー・マイ・ゴッド』って感じだった。喋れなかったし、息もできなかった」と米Billboardに語っており、感無量だったよう。
そして初対面から数ヵ月後の10月に、ビヨンセとカーディがコラボするというウワサが流れた。このウワサの発端になったのは、カーディと一緒に仕事をするマイケル・アシュビーというエンジニアが、ビヨンセとカーディのデモと書かれた写真を自身のインスタグラムのストーリーにアップしたことから。
その後マイケルはリークしたことを謝罪し、カーディ側はビヨンセとのコラボ曲の存在について否定していた。
しかし、そのリーク事件から約3年が経ち、じつはビヨンセとカーディは本当にコラボする予定だったとプロデューサーのJ・ホワイト・ディド・イットがRealLyfe Productionsとのインタビューで明かした。J・ホワイトは「3年前、ビヨンセとカーディと一緒にプレイすることになっていた。一緒に曲を作ってるってことが拡散されたせいで無しになってしまったけれど」と、当時のことを振り返った。
そしてビヨンセとカーディの楽曲は「ウェット(Wet)」というタイトルだったことも明かした。ビヨンセはここ数年、何の前触れもなくサプライズでアルバムなどをリリースしており、ビヨンセのチームは秘密主義者が多い。しかし、SNSでバラすという1人の行動のお陰ですべてが台無しとなり、楽曲「ウェット」はお蔵入りになってしまった。
ビヨンセとカーディの幻の楽曲「ウェット」は、公開される予定はなく、幻の楽曲となって終わる可能性が高い。(フロントロウ編集部)