返納額は“報酬”の半額以下
2017年4月、小型ジェット機でしか上陸できないバハマ諸島のファイア・ケイという島で初開催された「ファイア・フェスティバル(Fyre Festival)」は、ラグジュアリーな音楽フェスティバルという売り込み文句でSNS世代を中心に爆発的な話題を呼んだが、超高額なチケット代に対し宿泊施設などの設備や食事が“粗末すぎる”として大炎上し、初日で開催中止に。
その後、主催者のビリー・マクファーランドが詐欺罪などの容疑で逮捕され、フェスのPR動画やSNS広告に携わったトップモデルやインフルエンサーたちが主催団体側から“ギャラの返納”をめぐって訴えられた。
そんななか、同フェスのPRを行なうにあたって約2,700万円の報酬を受け取ったとされる人気モデルのケンダル・ジェンナーが、約1,000万円(90,000ドル)の支払いに応じたと米WWDほか複数のメディアが報じている。
ケンダルは、ファイア・フェスティバルが詐欺事件に発展した直後、米New York Timesのインタビューで、「よく色々な人たちから『宣伝して欲しい』『手助けをして欲しい』と頼まれるけど、(自分が携わったプロジェクトが)このようなことになるのを予測するのはほぼ不可能だし、時にリスクもある。仕事を引き受ける前にできる限りの調査はしているけど、今回のように新しいプロジェクトの場合は、相手の言うことを信頼して“そうなる”と信じるしかない。この先何が起きるのか誰にも予測することはできない」と、自身を擁護するような発言をしていた。
ちなみに、ケンダル以外に同じく人気モデルのエミリー・ラタコウスキーやベラ・ハディッドもギャラの返納を求められているが、今のところ両者が要求に応じたという話は出てきていない。(フロントロウ編集部)