『ザ・シンプソンズ』をリアルに再現
新型コロナウイルスの影響で、世界各国で多くの人が外出を控えており、家での趣味に興じる人が増えている。ずっと家にいることでストレスを感じている人も多いけれど、通勤時間が減ったことによって電車に乗らなくて良かったり、その時間が自由時間になったことで趣味が楽しめるようになったりと、外出自粛生活をエンジョイしている人も多い。
トルコを拠点に活動するキャラクターアーティストのホセイン・ディバは、長年やってみたかったあることに、ついに挑戦。その作品が大きな注目を集めている。
そのテーマは、『ザ・シンプソンズ』のキャラクターを現実の人間のように描いたらどうなる?
コロナ禍の時間を活用して遂に挑戦
アニメーションコメディの『ザ・シンプソンズ』といえば、1989年にアメリカで放送が開始された、アメリカのアニメにおいて最長寿番組。そのジャンルはシチュエーション・コメディで、デフォルメされた顔や髪型、そして黄色い肌が特徴。
とはいえ彼らも人間の設定なので、人間にすることは可能なはず。新型コロナウイルスで外出自粛生活を送っていたホセインは、英Ladbibleにこう話している。
「『ザ・シンプソンズ』を見ている時にはいつでも、このキャラクターたちは現実的なタッチだったらどうなるんだろうと考えていました。そしてそれを試してみたかった。悪い影響は置いておいて、外出自粛生活では多少のポジティブなこともありました。自分のしたかった物事や創作活動が出来る自由時間ができましたから」
そう考えたホセインが作りだしたリアルな『ザ・シンプソンズ』のキャラクターたちがこちら。
その制作過程も目を見張る
ホーマー・シンプソン、マージ・シンプソン、リサ・シンプソン、バート・シンプソン、そしてチャールズ・モンゴメリ・バーンズを人間のように再現した5つの作品は、なんとも言えない不気味さを醸し出している。まるで本物の人が特殊メイクをして再現したかのようなリアルさだけれど、この画像は信じられないことに、すべてパソコン上で作り出されたもの。
ホセインは自身のYouTubeチャンネルでその過程を公開しており、ホーマーはただの丸から、バートはまさかのあの大スター、俳優のブラッド・ピットから作り始められていることが分かる。しかもホセインは、キャラクターたちの顔だけでなく、身体まですべて再現。その技術には舌を巻くほかない。
『ザ・シンプソンズ』といえば、これまでにギリシャの経済危機や、ドナルド・トランプの大統領就任、ウォルト・ディズニー社による21世紀フォックス社の買収など、数えきれないほどの「予言」をしていたことでも知られる。あの黄色いキャラクターではなく、このリアルなキャラクターたちが予言をしていると想像すると、よりその不気味な能力に真実味が増すことは間違いない。(フロントロウ編集部)