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クリストファー・ノーラン監督が、映画の中で使用したジャンボジェット機はミニチュアではなく本物だったと明かした。ロバート・パティンソンも思わずびっくりだったよう。(フロントロウ編集部)

ノーラン監督の最新作『TENET テネット』

 これまでに、『メメント』、『インセプション』、そして『ダークナイト』3部作など、数多くの大ヒット作を生み出してきたクリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』が、劇場公開を前に第2弾予告編を公開した。

 『TENET テネット』ではジョン・デヴィッド・ワシントンが主役を務め、ノーラン監督らしく物語の詳細はいまだに明かされていない。しかし、2人の諜報員が、第3次世界大戦を防ぐために「時間の流れをひっくり返して」闘いに挑むというあらすじのようで、『インセプション』を頭に思い描く映画ファンの期待に満ちた目が向けられている。また、ロバート・パティンソンもメインキャラクターとして出演することが発表されている。

本物の飛行機をぶっぱなす

 今回公開された予告編の最後には飛行機が建物にぶつかり火をあげるシーンがあるけれど、ノーラン監督が米GamesRadarに明かしたところ、その飛行機はなんと本物! 当初は「ミニチュアやセット、そしてビジュアルエフェクトなどを組み合わせて行なうつもりだった」というノーラン監督。しかし、ロケーション探しに出向いていたスタッフたちが、古い飛行機が並ぶところを見つけたことで、計画変更となったそう。

「計算したところ、本物の飛行機を購入して実際に撮影するほうが、ミニチュアを制作してCGを使うよりも効率が良いことが分かったんです」

画像: 『TENET テネット』撮影現場でのクリストファー・ノーラン監督。

『TENET テネット』撮影現場でのクリストファー・ノーラン監督。

 その緻密に計算された物語だけでなく、自分の頭の中にある映像を現実で再現してきたことも、ノーラン監督の作品に熱狂的なファンが多い理由のひとつ。今作でもそこに妥協はなかったようで、7ヵ国もの国に別々のセットを組み、スタッフ500人中250人がその国々を移動したほど。もちろん各分野のスタッフもその道の天才で、飛行機のシーンも納得のいくものに仕上がったという。

「非常に上手くいったよ。スペシャル・エフェクトのスーパバイザーであるスコット・フィッシャーとプロダクション・デザイナーのネイサン・クロウリーが、この大規模な一連のシーンをカメラに収める方法を見つけてくれた。参加するのにすごく興奮したね」

ロバート・パティンソンも衝撃を受けた

 ノーラン監督の仕事ぶりには、今作で彼の作品に初めて出演したロバート・パティンソンも驚いたという。彼はこれまでに、『ハリー・ポッター』シリーズや『トワイライト』シリーズに出演してきたキャリアを持つけれど、『TENET テネット』での感情をこう振り返った。

「本物の(ボーイング)747を爆破してシーンを撮影するなんて、現実だとは思わないだろう。あまりに大胆すぎて、もはや可笑しいよね。撮影中は、『映画の中で何回こんなことは起こるんだ?』って考えていたよ」

 『TENET テネット』は全米で7月17日に公開予定だったけれど、配給会社のワーナー・ブラザースは、アメリカで80%以上の映画館が開館していなければ公開を延期すると見られる。また、日本での公開も未定になっている。

 ちなみに、ノーラン監督作品の常連マイケル・ケインは今作にも登場する。(フロントロウ編集部)

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