マイケル・ジャクソンの姪がヘイトクライムの標的になるショッキングな事件が発生。「黒人だから」という理由で7度も刺されたと本人が告白した。(フロントロウ編集部)

「黒人」という理由で犯罪の標的に

 先週、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで白人の警察官に首を押さえつけられた黒人男性のジョージ・フロイドが亡くなるという事件が発生。現在はアメリカ全土で「Black Lives Matter/ブラック・ライヴス・マター(黒人の命にも価値がある)」というスローガンのもと、黒人たちが迫害されてきた歴史に異議を唱え、人種の平等を訴える運動が連日にわたって行なわれている。

画像: 「黒人」という理由で犯罪の標的に

 そんななか、新たにショッキングな事件が発生したことが明らかになった。被害にあったのはマイケル・ジャクソンの姪で、現在は看護師として勤務しているヤスミン・ジャクソン。彼女は自身が黒人であるというだけで憎悪の対象とされる、いわゆるヘイトクライムの被害に遭い、7度にわたって顔や身体を刺されてしまったという。

 ヤスミンはつい先日、事件に巻き込まれたとのことで、彼女は生々しい傷跡を写した一連の写真をインスタグラムに投稿。相手から自分が「ニガー(※)」だという理由で襲われたとした上で、被害に遭った当時の状況について次のように報告している。

※黒人の蔑称。今回はヤスミン自身が投稿の大事な部分として使用しているためそのまま記載します。

 『私がニガーだ』という理由で、家の近くで7回も刺された。相手の女性は私を追いかけ、刺し始めたの。女性は私がニガーなのがその理由だって言っていた。刺されていた間、私に聞こえたのはそれだけ。今は首をまったく動かせないの。1人でいるのが怖い。私は女性に刺されている間、人々に助けを求めたけど、誰も助けてくれなかった。最終的に誰かが、実際には数人が助けてくれて、感謝しています。もしあなたが心の中で黒人に対して何らかの憎しみを抱いているとしたら、それが癒えることを神に願っています。私はこんな仕打ちを受ける必要がなかったし、誰しもがそう。そうそう、ところで、私は黒人であることを今も誇りに思ってる。ショーン・キング、どうか私を助けてください。彼女は凶器を使った暴行罪に問われるだけ。彼女は殺人未遂に値すると思うし、これはヘイトクライム。彼女は私のことを『ニガー』と呼び、目撃者だっていた。

 追記:彼女は殺人未遂罪に問われた。次はヘイトクライムの容疑で(起訴できるかどうかに)取り組む。

 ヤスミンが投稿した写真はこちら(閲覧にはご注意ください)。

 彼女は投稿の中で、黒人の公民権活動などを行なっているアクティビストでジャーナリストのショーン・キングに助けを求めており、ショーンも彼女の要請を受け、「助けるよ。メールをくれ」とこの投稿にコメントしている。

看護師として勤務するヤスミン。

 マイケルの腹違いの妹で、ヤスミンの母親であるジョーヴォニー・ジャクソンは、被害に遭った当時ヤスミンが着用していた血のついたブラジャーの写真(※2)をインスタグラムに投稿しているほか、ヤスミンが負ったそれぞれの傷の写真(※3)も公開している。

※2、※3:閲覧にはご注意ください。

 ジョーヴォニーが投稿した写真を見る限り、ヤスミンは顔や首、身体のそれぞれを複数箇所刺されたよう。ジョーヴォニーは犯人に対する怒りを爆発させていて、「彼女は黒人だからという理由で娘を殺そうとした。娘は優しい心の持ち主で、看護師として他の人を助けることに身を捧げていたの。こんな仕打ち受ける必要なんてない!人にこんなことをしてしまうほどに心に憎しみを抱えている人たちなんて、クソ食らえ!」とインスタグラムに綴っている。(フロントロウ編集部)

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