現在アメリカで行なわれているBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)の抗議デモに参加したという、見せかけだけの写真を撮影しているインフルエンサーやインスタグラマーたちが増えているという。(フロントロウ編集部)

インフルエンサーたちが抗議デモにあやかる

 近年アメリカでは、非武装の黒人が白人警官に殺害されるという事件が多発しており、米時間5月25日に黒人男性のジョージ・フロイドが白人の警察官デレク・ショービン容疑者に殺害された事件が引き金となり、現在アメリカでは大規模な抗議デモが行なわれている。

画像: インフルエンサーたちが抗議デモにあやかる

 デモに参加している大勢の人が志を同じく、黒人差別に声をあげているにもかかわらず、それに便乗する一部のインフルエンサーやインスタグラマーと呼ばれる人が増えているという。インフルエンサーらは、人気や支持を得るために形だけデモに参加しているようで、その様子が続々とSNS上で公開されることに。

 あるインフルエンサーは、一部で暴徒化しているデモから店舗を守ろうとして、店の前に木の板を貼っている男性から工具を借りて、あたかも自分がやっていますという写真を一緒に来た男性に撮影してもらっている。その後、とくに手伝うことなく、工具を貸してくれた男性に「ありがとう」と言いながら、高級車でその場を去っていく様子を別の目撃者が撮影しており、その様子が拡散された。

 また、別のインフルエンサーは、抗議デモをバックに優雅に撮影して、抗議デモに参加した記念撮影でもしているかのよう。

 さらに別のインフルエンサーは、破壊され、中が空っぽになった店舗の前で立ち尽くし、あたかも悲しんでいますよといわんばかりの写真を一緒に来ていた男性に撮影してもらい、写真撮影が終わると平然とした表情で振り返りスタスタとその場を後に。こうしてデモを利用するインフルエンサーが増えている。

 抗議デモでさえも自分の“コンテンツ”として利用しようとしているインフルエンサーやインスタグラマーには、非難の声があがっており、映画『グローリー/明日への行進』の監督であるエイヴァ・デュヴァーネイが、自身のツイッターにこうしたインフルエンサーやインスタグラマーたちの行動をアップして、怒りのツイートをすると、それに賛同するようにケイティ・ペリーらもいいねを押して反応している。(フロントロウ編集部)

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