カーラ・デルヴィーニュが自身のセクシャリティについて改めて言及。「私は『人』に魅了される」パンセクシャルだと明かした。(フロントロウ編集部)

パンセクシャルだと明かしたカーラ

 バイセクシャルであることを公言し、2018年には「性別が流動的であること」を意味する「ジェンダー・フルイッド」であることを明かしていた俳優のカーラ・デルヴィーニュが、米Varietyのインタビューで自身のセクシャリティに改めて言及。日本語で「全性愛」を意味する、相手の性別やジェンダーにかかわらず人を好きになるパンセクシャルだと明かした。

画像1: パンセクシャルだと明かしたカーラ

 カーラは「私は常に様々な感じ方をしているの。女性らしく感じる日もあれば、男性らしく感じる日もある」と自身のアイデンティティについて日常的に流動しているものとした上で、自身のセクシャリティについて次のように語った。

 「私はこれからもずっと、パンセクシャルであり続けると思う。『they(※)』であれ、『he』であれ、『she』であれ、その人が自分自身をどう定義しようと、私はその人を好きになる。それだけの話。私は『人』に魅了されるから」
※「彼ら」や「彼女ら」を意味する“they”は性別を問わない代名詞としても使用される。“they”は2019年、アメリカで最も伝統ある辞書出版社として知られるメリアム・ウェブスターによって同年を代表するワード・オブ・ザ・イヤーにも認定された。

 2018年に「ジェンダー・フルイッド」であることを明かしていたカーラだけれど、当時は「カミングアウトする必要があるなんて思ってなかった」そうで、「『これが私。一応言っておくとね』っていう感じだった」という。

画像2: パンセクシャルだと明かしたカーラ

 カーラは「昔ながらの抑圧されたイギリスの家庭で育った」幼少期についても振り返っており、かつては「自分自身のことを認めたくなかった」ために、「ゲイ」という言葉をよくない意味で使ってしまったとして、次のように回想。

「昔は嫌なことを指す時に『ゲイ』って言う単語を使ってしまっていたの。『それすごくゲイっぽいよ』っていう感じにね。みんな、『ねえ、女の人とヤるのを想像してみなよ』っていう話をしていたし、私も『それ最悪』っていうことを言っていた。自分自身のことを認めたくなかったから、そういうことを言ってしまったんだと思う。家族を動揺させたくなかったの。すごく心地が悪かったし、憂鬱な気分になった。自分の一部を認められなかったり、自分自身を愛せなかったりすると、自分が存在していないような気分になってしまうの」

 6月はプライド月間となっていて、毎年この時期に自身のセクシャリティをカミングアウトする人も多いなか、カーラは“自分自身のセクシャリティに誇りを持つ”プライドについて、「子供の頃には持っていなかったような感情」とした上で、「プライドというのは、居場所があるという感覚だったり、家族以外の家族、謝まることや恥ずかしい思いをする必要のない場所という感覚なの。子供の頃は、私の居場所はどこにもないと思ってた。身体が自分のものではないような気がしていたの。自分を見失ってた」と、プライドを持つようになったことで自分自身を発見することができたと語った。(フロントロウ編集部)

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