シーズン2から登場してきたミショーン
今年で放送開始10周年となり、大人気ドラマの名をほしいままにしている『ウォーキング・デッド』。シーズン10は、新型コロナウイルスの影響によって全16話のうち、15話までを放送。エピソード16は、特別編として2020年内の公開を予定している。
すでにシーズン11の制作も決定しており、まだまだその勢いを衰えさせない『ウォーキング・デッド』だけれど、シーズン10のエピソード13では、ファンもキャストもスタッフも、みんながさみしくなってしまう出来事も。それは、ミショーンを演じたダナイ・グリラの降板。
『ウォーキング・デッド』メンバーは家族
シーズン2から8年にわたってドラマに登場してきたミショーンがいなくなるという事実には、当時多くのファンから悲鳴があがった。それは、ダリル役のノーマン・リーダスも同じで、ダナイの卒業を知った際には少し泣いたという。また、去っていくダナイにももちろんさみしい気持ちはあったよう。米EWのインタビューでこう語った。
「想像することすら、信じられないくらい難しかった。あのドラマが好きだったし、そこでできた一生物の(スタッフやキャストという)家族を愛してたからね。仕事に行って、好きな仲間に囲まれて、自分がしていることを仕事と呼べる美しさったら、それまで想像できなかったよ。ドラマに参加できたことは、私の人生への贈り物だね。違う道へ行く時期だと受け入れることは、いつでも難しい。その境地にたどり着くのは本当に難しかった。でも私はそうしなきゃいけなかったの。自分自身に明確に、そしてその次には他の人々に。そうなるには時間がかかった。あそこは私のホームだから」
ダナイ・グリラ、撮影最終日の思い出
作品を卒業することに決めたのは、自身の作家としての活動や、クリエイティブな分野での活動に力を入れたかったからだというダナイ。強い決心のもとで行動した彼女は、撮影最終日の思い出に満足しているよう。
「すごく、すごく、すごくエモーショナルだった。愛に溢れてた。多くの愛を受け取ったの。どれだけ多くの愛をみんなから贈られたかって、すごく感激した。去る時に、一気に愛を受け取って、もう胸がいっぱいになっちゃったし、感謝じゃ足りないよね。
切なかったし、つらかったけど、愛も喜びも、そして平和もあった。なぜなら私は、ちゃんと去ることができたと感じたから。最大限の自分を使って、最高の自分で終えることができたし、これからも愛して尊敬して、連絡を取っていく人たちと素晴らしい仕事ができたから。
自分の楽屋を片付けなきゃいけなかったから、すごく遅くまで残ってたんだけど、(キャロル役の)メリッサ・マクブライドと、(プロデューサーの)スコット・ギンプル、(ロジータ役の)クリスチャン・セラトスが一緒に残ってくれたの。そして、『みんな。私もう行かないと』って言ったら、スコットが携帯電話で音楽をかけてくれて。なんだったかは思い出せないけど、なにか怖い音楽だった。『スター・ウォーズ』みたいな。有名な曲だよ。彼に聞いてみて。そしてみんなは車に荷物を載せるのを手伝ってくれて、それで最後となるスタジオを出た。完了したって感じたな。だから感謝してるの。ちゃんと去ることができたと感じた」
『ウォーキング・デッド』にこの先なんらかの機会で戻ってくることはないと予想しているというダナイだけれど、家族のような絆のあるキャストやスタッフとは、ふたたび別の作品で共演することや、一緒に姿を現すことはあるかもしれない。(フロントロウ編集部)