恐竜が大暴れ!『ジュラシック・パーク』
映画『ジュラシック・パーク』は、1990年に出版されたマイケル・クライトンによる同名小説を、1993年に映画化したもの。バイオテクノロジーを駆使した実験で現代に恐竜が蘇り惨劇を引き起こすというパニック作品となっている。
本作の監督は、映画『ジョーズ』、『インディ・ジョーンズ』、『レディ・プレイヤー1』など数々の名作を世に送り出したスティーヴン・スピルバーグ。音楽を手掛けたのは、映画『ハリー・ポッター』シリーズや『スター・ウォーズ』シリーズなど、人々の心に刻まれるサウンドを生み出してきたジョン・ウィリアムズ。
この最強のタッグで生み出された『ジュラシック・パーク』はアメリカを始め全世界で大ヒット。約1,132億円の興行収入を記録し、アカデミー賞では視覚効果賞、録音賞、音響編集賞を受賞。さらに、ピープルズ・チョイス・アワード映画賞、英国アカデミー賞特殊視覚効果賞、ヒューゴー賞映像部門など多くの賞を総なめにした。
本作はキャストも豪華で、アラン・グラント博士をサム・ニールが、エリー・サトラー博士をローラ・ダーンが、イアン・マルコム博士をジェフ・ゴールドブラムが、ジョン・ハモンドをリチャード・アッテンボローがそれぞれ熱演。また、ヴェロキラプトル、トリケラトプス、ティラノサウルス・レックスなどの恐竜たちもリアルに表現されており、迫力満点の展開を繰り広げる。
そんな本作に登場する“レックス”という愛称のアレクシス・マーフィーを演じたアリアナ・リチャーズは、スピルバーグ監督による意外な選考方法でキャスト入りを果たしたという。
スピルバーグ監督が行なった独特な選考方法
アリアナが演じたレックス役のオーディションでは、映画の重要な要素として、大暴れする恐竜たちを前に大きな声で叫び回る能力が要求されていた。そのためアリアナは、自分の叫ぶ様子を録画したビデオテープをオーディションに送ったそう。
スピルバーグ監督はそれを家に持ち帰り、なんと家のソファで寝ていた妻、ケイト・キャプショーのそばで一人一人の叫び声を小さめの音量で流していったという。
アリアナは、「私の番がきて叫び声が流れ始めたら、ケイトはすぐさま飛び起きたらしいの。そして子供たちが大丈夫か確認するために大急ぎで子供部屋に走っていった。彼女は、自分の子供たちが叫び回ってるんじゃないかと思って怒っていたみたい」と、スピルバーグ監督による独特すぎる選考方法を米ETに明かした。
確かに、『シュラシック・パーク』の叫び声は本当にリアル。寝ている人も一発で目が覚めてしまうアラートのような叫び声が生まれたのは、スピルバーグ監督による妻を巻き込んだオーディションが関係していたのだった。
ぜひ映画『ジュラシック・パーク』を観るときにはアリアナの叫び声に注目してみて。(フロントロウ編集部)