アメリカ・フィラデルフィアで行なわれたブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)の抗議デモに、結婚の誓いを立てたばかりの黒人カップルが正装のまま参加。周りに集まったデモ参加者に祝福された。(フロントロウ編集部)

アメリカ・フィラデルフィアで大規模デモ

 5月25日にアメリカ・ミネソタ州で、白人警官によって路上で約9分間も首を膝で圧迫され続け殺害されたジョージ・フロイドの死がきっかけとなり全米へと発展した、ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)の名の元に行なわれている抗議デモ。

 米フィラデルフィアでは大規模なデモが行なわれ、何千もの人がデモに参加。道路が人で塞がれ、人が溢れかえっていた。

 フィラデルフィアで行なわれたデモでは、警察がデモ参加者に暴行を働き重傷を負わせるという事件が発生。緊迫した雰囲気があったものの別の日には、あるカップルが参加したことにより、いつもとは一風変わった抗議デモの姿が見られた。

新婦がウェディングドレスを着たままデモに参加

 ケリー・アンと、マイケル・ゴードンという男女のカップルは、新型コロナウイルスのため結婚パーティーは2021年に延期となってしまったものの、ローガンホテルで結婚の誓いを立てた。その後、ケリーとマイケルは、抗議デモが行なわれている外へ。大勢の人たちが抗議デモに参加するために、ブラック・ライヴズ・マターなどと書かれたスローガンを持ち行進していたけれど、ひと際目立つ美しいウェディングドレス姿のケリーとタキシード姿のマイケルを発見すると、足を止め2人のことをお祝い。2人もまた、ブラック・ライヴズ・マターのシンボルである拳を突き上げるポーズを行ない、黒人差別に抗議した。

 マイケルは抗議デモに参加したことを「確かにその場に、警察や国家警備隊はいた。しかしデモは平和的なものだった。いい人ばかりだった。それこそ、このムーブメントの形だと思う。私たちがその一部になれたことは、ポジティブなことでした」と米Abcに語った。(フロントロウ編集部)

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