ジョン・ボイエガが『NARUTO-ナルト-』に影響される
映画『パシフィック・リム:アップライジング』や『デトロイト』、そして『スター・ウォーズ』シリーズに出演するジョン・ボイエガは、じつは親日家セレブの1人で、世界各国を訪れているにもかかわらず、インスタグラムのストーリーのアーカイブに日本旅行のことを残している。
『ドラゴンボール』や『ワンパンマン』も好きというマニアックぶりで、先日には『進撃の巨人』のファイナルシーズンの予告を見て「オー・マイ・ゴッド」と大興奮していた。
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— John Boyega (@JohnBoyega) May 29, 2020
そんなジョンは、『NARUTO-ナルト-』も大好きで、自身のインスタグラムに主人公うずまきナルトが在籍していた木ノ葉隠れの里の忍者学校のデザインが施されたTシャツを着用した写真をアップ。
そしてそこには、「If you don’t like the hand that fate’s dealt you with, fight for a newone(意味:運命に差し出された持ち札が嫌だったら、新しいものを手に入れるために闘え)」という、うずまきナルトの名言が添えられていた。
ブラック・ライヴズ・マターのデモにて最前線でスピーチ
ジョンはナルトのこの名言がお気に入りのようで、実際にこの名言通り、新しいものを手に入れようと闘うシーンが目撃された。
ジョンはブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)というスローガンのもとにロンドンで行なわれたデモに参加。
そこでは、自分の俳優としてのキャリアをかけてデモの最前線で「今日は、目標を達成するために半分しか生きられなかった無実の人たちに捧げる日だ。もしジョージ・フロイドが生きていたら一体どんな事を成し遂げただろう。サンドラ・ブランドがもし生きていたら、どんな目標を実現できた?僕らには知る由もない。でも、今日、僕たちは若い世代の子たちにとって、夢を実現することが決して非現実的な考えではないということを伝えなければならない」「みなさんには、差別されることがどんなに辛いことかを理解してもらわなくちゃならない。毎日、自分の人種に価値が無いと思い知らされることがどんなに痛みを伴うかを理解してもらわなくちゃならない。だってそんなことは、これまでも、これからも事実無根なんだから」「黒人の命には、これまでだってずっと価値があった。僕たちはいつだって重要な存在だった。無意味なんかじゃなかった。いつだって前進してきた。そして、今こそ、その時だ。僕はもう待ったりはしない」とスピーチし、涙ながらに黒人の権利や黒人差別の撤廃について語った。
ジョンは黒人が長い間差別されてきた今までの歴史を変え、次の世代のため、新しいものを手に入れようと自らのキャリアをかけてスピーチを行ない、闘っている。
漫画の影響というのは絶大で、ジョンのインスタグラムには、この名言を支持する人が続出。『NARUTO-ナルト-』という日本の漫画が発したメッセージが、黒人差別と闘い新しい歴史を築こうとしている人たちのパワーとなっている。(フロントロウ編集部)