テニスプレイヤーの大坂なおみが、ある人から「日本には差別はない」と言われ、自分が過去に日本で受けた差別的行動を事例にあげた。(フロントロウ編集部)

日本に人種差別はないという発言に大坂なおみが反応

 米経済誌Forbesが発表した世界で最も稼ぐ女子スポーツ選手のランキングで、セリーナ・ウィリアムズを抜いて1位となった大坂なおみ。父親がハイチ系アメリカ人で、黒人の血を引いている大坂なおみは、現在アメリカを中心に拡大するブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)の抗議デモを支援している。

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 大坂なおみは、抗議デモについて海外のファンと議論することもあり、ブラック・ライヴズ・マターの抗議デモが大阪で行なわれることをお知らせすると、デモに対して一部から批判的な声があがり、ある海外の人が、「日本に人種差別なんかない。邪魔しないでくれ」とコメント。すると、大坂なおみは「なに?」と言って、ある記事をアップした。

 そこに書かれていたのは、大坂なおみが日本で芸人から人種差別的な発言をされ、その芸人が謝罪したというニュース。2019年にAマッソというお笑い芸人が、大坂なおみに必要なものを薬局にあるもので答えろというネタで、「漂白剤、あの人日焼けしすぎ」と答え、この人種差別な解答は大問題に発展。

 この出来事は、大坂なおみが全米オープンで優勝し、注目のテニスプレイヤーとしてフィーチャーされるなか、東レ・パンパシフィック・オープンで優勝した数日後に起こったため、芸人の人種差別的発言は、海外のニュースでも取りあげられた。その後、芸人は謝罪するも、大坂なおみは「『日焼けしすぎ』(笑)すごいね。資生堂の完璧な日焼け止めであるアネッサがあるから日焼けしないって彼女たちは知らないのかな」と、自身がブランドアンバサダーを務める資生堂の製品を宣伝するという一枚上手な反応をしてその事件は終わっていた。

 しかし今回、「日本では人種差別がない」と言われたことを受けて、このエピソードを例としてあげた。

 日本でも人種差別は存在することを、自身の体験を例に出して明かした大坂なおみ。一方で、日本が素晴らしいところも多い国であることを強調しており、「過去数日、人種差別的な日本のツイートをたくさん攻撃してきたけれど、実際日本はとても素晴らしい国。国全体が人種差別的だという誤解を与えたくない。他と同じように、なかには問題児もいるということ。愛してるよみんな」とツイートした。

(フロントロウ編集部)

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