マイク・ジョンソンが「無知」に意見
恋愛リアリティ番組『バチェラー』シリーズの『バチェロレッテ』に参加して人気を博したマイク・ジョンソンが、米E!のインタビューで、黒人として経験した出来事を振り返った。
現在アメリカでは、非武装の黒人が白人警官に殺される事件が長年にわたって続いていることをうけて、黒人の命にも価値があるという意味のBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)というスローガンのもと、多くの人が黒人差別に声をあげている。差別に抵抗する人の声を抑圧しようとする人々の存在も問題となっているけれど、自分に関係はないと無関心の人々にも責任はあるとメッセージを送る企業や著名人は多い。マイクも、黒人以外の人種の無知を強く感じたことがあるという。
「黒人に会ったことがないって人に会ったことがある。2010年代の話。この10年の話だよ。黒人に会ったことがないという人に会うのは、すごく困惑した。でもそれによって、その人たちは本当にただただ無知なのかもしれないって気がついた」
「知らない」は言い訳にできない
マイクにそう告げた人物が、本当に黒人に会ったことがないのか、学校や会社にいた黒人の存在に無関心だっただけなのか分からないけれど、その発言は、社会がそれだけ人種によって分断されていることを明らかにしている。しかもそれが起こったのは、ここ10年の間。32歳という若さの彼の世代でも、人種によって見えている世界は違う。
とはいえここ数年のインターネットの発展ぶりは、1、2年でもかなりのもの。マイクは、人種について「よく知らないという言い訳はできないよ」と話し、その理由として「今はSNS時代だから、もう無知ではいられない。(情報は)そこにあるんだから」と、無知であったとしてもインターネットで情報が得られる時代に、それを使わずに無関心のままでいることは、言い訳にならないと言い切った。
黒人参加者が非常に少ない『バチェラー』
マイクが参加していた『バチェロレッテ』や『バチェラー』は、過去18年間に放送された40シーズンでその主役が黒人だったことが、なんと『バチェロレッテ』でたった1回しかない。これをうけて、現在署名活動が展開されており、『バチェラー』の次のシーズン25では黒人のバチェラーを起用することや、その参加者のうち少なくとも35%を、白人以外の人種にすることを求めている。
(フロントロウ編集部)