香りを楽しんでいない
スイスのチョコレート工場メゾン・カイエのナデージュ・ピラーは、「最大の間違いは、チョコレートを見たり嗅いだりしないでポンッと口の中に放り込んでしまうことです」と、米National Geographicに語る。米高級チョコレートメーカーのヴォージュ オー ショコラは公式サイトで、チョコレートを指で少しこすってからそのチョコレートを鼻元に持っていき香りを楽しむことをおすすめしている。そうすることで指の温度でチョコレートが少し溶けて、アロマが放出されるのだとか。
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口内環境を整えていない
チョコレートの味を最大限に楽しむためには、味覚をクリーンな状態にして、チョコレートを受け入れるのに最適な口内環境にしておくべき。直前に食べた物の味が残っていたら、スパークリングウォーターなどで口の中をキレイにして。英ホテルショコラのチョコラティエであるキリ・カレンコは、「テイスティングの前は、コーヒーやタバコといった強い香りのものは避けましょう。ほのかな味わいを検知する能力を損ないますからね」と英Independentに明かす。
チョコレートを噛んでいない
これは一部のチョコレートバーに限定された食べ方だけれど、米チョコレート店ハッピー・チョコレートのキュレーターであるスニータ・ド・トゥルイユは、「ニブスが入っているバーや、裏側にたっぷり塩がかかっているものなど、特定の状況下では、きちんと体験するためには(舐めるより)噛むべきチョコレートバーも存在します」と、Q&AサイトのQuoraで明かした。
![画像: チョコレートを噛んでいない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783100/rc/2020/06/12/af928d41e36aa04da194e6a6eddb1afe49224d10_xlarge.jpg)
味の進化を楽しんでいない
アメリカのチョコレートブランド、ヴォージュ・オー・ショコラのオーナー兼ショコラティエのカトリーナ・マルコフ氏は、チョコレートを段階的に楽しむべきだとブランドの公式動画で話す。まず初めにチョコレートをかみ砕き、口の上にプレスし、チョコレートの始めの味を楽しむ。そのうちにチョコレートが溶けてくるので、さらにそれを味わうことで、さらに進化した味を楽しむことができるという。チョコレートのアロマから溶けるまでの味の変化を楽しむことは、先ほど登場したキュレーターのスニータ・ド・トゥルイユも勧めている。
食べた後に深呼吸していない
また、マルコフ氏は味の変化を楽しんだあとには、深呼吸をして「空気を楽しむこと」が、チョコレートを最大限に楽しむ方法だとしている。「チョコレートがお腹にいったら、空気を味わってください。それがチョコレートの最後の終え方ですよ」。
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(フロントロウ編集部)