大人気カーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの第3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』にポール・ウォーカーが出演していない理由を知っている?(フロントロウ編集部)

シリーズ8作品が公開済みの『ワイルド・スピード』

 『ワイルド・スピード』は2001年から続く人気カーアクション映画。日本のファンからは『ワイスピ』という愛称で親しまれ、既に公開されている8作品の累計興行収入は、なんと5,400億円を突破している世界的人気作。

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 最新作にしてシリーズ9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は新型コロナウイルス流行の影響により、公開日は2020年5月から2021年に延期となっており、新しく設定された全米の公開日は、2021年4月2日。日本での公開日はまだ発表されていない。

 本シリーズの主人公は、ご存知、ヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットとポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナー。2人は物語の序盤でこそいがみ合っていたものの、魂を燃やすようなレースやストーリーの中で打ち解け、いつしか「ファミリー」と呼び合う仲に。

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 しかしポールは2015年に公開されたシリーズ7作目の『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影終了直前に、プライベートで起きた交通事故で40歳という若さで急逝。ファミリーは大きな悲しみに包まれ、撮影が再開できるまでには4ヶ月もの時間がかかったという。

 ポールは、遺作となった『ワイルド・スピード SKY MISSION』までに公開された『ワイスピ』シリーズに主役として出演しているけれども、2006年に公開されたシリーズ3作目の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』にだけは参加していない。

なぜポール・ウォーカーは『TOKYO DRIFT』に出演していない?

 ポールが『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』にしていないことは、長年ファンの間で疑問となっていた。ブライアンは1作目も2作目も主演として登場したというのに、3作目ではその影もない。実はその理由は、制作サイドが行なった試行錯誤が関係していた。

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 ポールは2015年、米Los Angeles Timesで『TOKYO DRIFT』に出演しなかった理由を、出演したくなかったからではなく、映画スタジオの決定に従ったことを明らかにしている。当時1作目のヒット後、2作目も売れると推測した映画スタジオは、制作費を約42億円から約84億円という、約2倍の金額に増やすという冒険に出た。けれども興行収入の増加は30億円ほどにとどまり、予算を増やして収益を増やすという計画は撃沈。

 そこで、シリーズ3作目は、それまでとは主人公も舞台も変えてチャレンジしてみることに。この決定についてポールはLos Angeles Timesにて、「政治だ。スタジオとか運営側の決定ということだ」と振り返った。

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 しかしその作戦はさらなる失敗を呼び、ポールもヴィンもメインに登場しない『TOKYO DRIFT』は、シリーズの中でも最も低い興行収入となってしまった。その後、シリーズ4作目にはヴィンもポールが再登場。興行収入はV字回復をきめ、徐々にその収入を伸ばしていっている。

 とはいえ、『TOKYO DRIFT』は、シリーズの大人気キャラクター、ハンが初登場した大切な作品。2021年に公開されるシリーズ9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、ハンが再び登場すると言われている。(フロントロウ編集部)

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