アメリカ食品医薬品局(FDA)が、あるゲームをADHD(注意欠陥・多動性障がい)の治療法のひとつとして認可した。(フロントロウ編集部)

デジタル療法の分野で大きな一歩

 アメリカ食品医薬品局が、あるゲームをADHD(注意欠陥・多動性障がい)の治療法の1つとして認可した。

 治療法として初めて認可されたゲームは「EndeavorRx」というもので、水路のような道を進むなかで様々な課題が出てくるという一般的なもの。しかし認知機能を改善し、8歳から12歳のADHDを持つ子供の注意力を向上させる効果があるという。

 このゲームをするには医師からの処方箋が必要で、それによってiPhoneやiPadで使用可能になるそう。EndeavorRxは、デジタル・メディシンを扱う企業Akiliによって開発された。7年かけて様々な試験を行なったという。

患者とともに開発してきた7年

 AkiliのCEOであるエディ・マルトゥッチ氏は自身のツイッターで、開発チームや、協力してくれた患者や家族に感謝を述べた。

「私達のチームと、コラボレーターたちを誇りに思います。そして、長年にわたって私達を教育するために時間を割いていただいた患者さんやその家族の皆様に感謝します。医学を進化させるための大きな一歩です」

 また、アメリカ食品医薬品局の医療機器・放射線保健センターの所長は、「EndeavorRxはADHDを持つ児童の症状を、薬を使わずに改善する選択肢です。そして、近年広がっているデジタルセラピーやデジタル療法の分野における重要な参考例です」と語り、今回の出来事がデジタル療法の分野のさらなる進歩に繋がるだろうとした。(フロントロウ編集部)

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