リル・ナズ・Xがニッキーのファンアカ運営を認める
昨年、異色のカントリーラップソング「オールド・タウン・ロード(Old Town Road)」が全米シングルチャートで驚異の19週連続でナンバー1を獲得し、さらに今年のグラミー賞で初ノミネートにして2部門で受賞を果たしたリル・ナズ・Xが、かつて先輩ラッパーのニッキー・ミナージュのファンアカウント、通称ファンアカを運営していたことを認めた。
つい先日、ニッキーが自身のツイッターに投稿した動画に、リル・ナズが「あなたに参加して欲しい楽曲があります。もしよければ…」「これは僕からのプロポーズです」とコメントしたのを見たニッキーのファンが、「なんでみんなからバーブ(※)かどうか聞かれても、それを認めないの?私たちは本当のあなたを知ってる」と追求すると、リル・ナズは「正直に言うと、みんなにゲイだと気づかれたくなかった」と返答。
※Barbはニッキーのファンの愛称。
別のファンが「バーブだからゲイってことはないよ」と反論すると、「それはわかってる。でも、大半の人は(SNSのアカウントを)ニッキーに捧げてる人のことをゲイだと思う。ラップ/音楽業界はゲイの男性をまだ受け入れてないし、僕たちのためには作られていない」と、自身が同性愛者であることをカミングアウトした際に、一部の同業者から否定的な意見があったことを例に挙げ、自分がニッキーの熱狂的なファンであることや、ましてやファンアカを運営していたことを認めるのは、立場上、難しかったことを明かした。
以前から、ニッキーファンのあいだでは、@nasmaraj(ナズマラージュ)というユーザネームのファンアカを運営していたのは、リル・ナズなのではないかというウワサがまことしやかに囁かれてきた。今回、ようやくリル・ナズ本人の口から真実が語られることになったわけだが、不本意なかたちで自身のセクシャリティが知れ渡るのが嫌でずっと黙っていたことが明かされると、多くのファンから励ましの言葉が届いた。
また、今回のリル・ナズの告白をうけて、ニッキー本人も自身のツイッターで反応。「あなたが自分はバーブじゃないと否定した時は、ちょっとグサッときたけけど、(理由を聞いて)納得してる。自分の口から真実を語れるほど自信をつけることができて良かったね」と、エールを送っている。(フロントロウ編集部)