トップ俳優のスカーレット・ヨハンソン
スカーレット・ヨハンソンは、マーベル映画のMCUでヒーローのブラック・ウィドウを演じていることで知られる俳優。2020年11月6日には同ヒーローを主人公にした映画『ブラック・ウィドウ』が公開される予定となっている。
1990年代初期に俳優としてのキャリアをスタートさせたスカーレットは、2003年公開の映画『ロスト・イン・トランスレーション』と『真珠の耳飾りの少女』で演技を高く評価され、その年のゴールデン・グローブ賞と英国アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた。
その後2010年に出演した映画『アイアンマン2』で、マーベルヒーローのブラック・ウィドウ役に抜擢され、一躍世界的な人気俳優に。また、MCU作品以外にも、2019年には映画『ジョジョ・ラビット』でアカデミー助演女優賞ノミネート、『マリッジ・ストーリー』でアカデミー主演女優賞、ゴールデン・グローブ賞 主演女優賞にノミネートするなど、常に第一線で大活躍している。
ハリウッドの「痩せ」信仰
そんな彼女は、『アイアンマン2』に出演するにあたって、当時6キロの減量をしたそう。ハリウッドでは、体型や外見に対し「痩せていなければならない」や「美しく若々しくなければならない」といった強迫観念的な信仰があり、特に、激しく動いたり、体にぴったりしたボディスーツを身につけたりしなければならないヒーロー映画ではその傾向が強いとされる。
『ブラック・ウィドウ』で初めてMCU入りを果たす俳優のフローレンス・ピューも、映画出演前にマーベル側から“理想の体型”になることを求められたと明かしている。
そんななかスカーレットは、ハリウッドにおける「痩せ信仰」について、「前からプレッシャーはあったけれど、今はもっと悪い状況」と英Candis Magazineに語った。
彼女は、「俳優は常に痩せようというプレッシャーがあった」と、ハリウッドで活躍する俳優たちが常に置かれている状況を明かし、「私のお気に入りの映画『イヴの総て』では、俳優のベティ・デイヴィスがひどく落ち込んで、部屋をぐるぐる回りながら、チョコレートを手に取る、置く、そしてもう一度手に取って、置く…といったシーンがあるの。結局彼女はチョコレートを食べるんだけど、物凄い葛藤の後だった」と続けた。
映画『イヴの総て』は、1950年に公開された映画。女優に憧れ田舎から都会にやってきた主人公が、運よく大女優の付き人になれた後のストーリーを描いている。大女優を演じているベティは、イライラしながら何度も迷った末に1粒だけチョコレートを口にする。約70年前の映画にもかかわらず、悩みに悩んだ末チョコを口にするシーンは、「痩せ信仰」のために食べたくても食べられないスカーレットの気持ちに響いたのだろう。
現在スカーレットは、自然な食事法を取り入れ、健康的であることが好きだという。「私には維持したい体重があるんだけど、それは、スリムだけれど健康的なもの。そんな体重を維持するためには、健康的な方法と、不健康な方法があるの」と付け加えた。
さらに、「 他人がどんな生活を送るかについて、私は意見する気はない。でも私自身は健康にこだわっているから、摂食障害になりたいとは思えない。自然な方法で体系管理したい」と自身の健康への意識について明かした。(フロントロウ編集部)